サックくきサクのYouTubeはなぜ面白いのか?プロが学校の先生のモノマネをするエンタメ時代

お笑い

芸能人がYouTubeを始めるのが普通になった昨今、ぼくが初回からかかさず見ているのは野性爆弾のくっきーのYoutubeです。

くっきーはYoutubeでは「サックくきサク」と名乗ってやっています。

瞬発的な面白さもありがながら、だらだらと見ていられる面白さもあってクセになるんですよね。

Youtuberを無理やりやらされているって立ち位置がすごく良い

いわゆるyoutuberとは一線を画すチャンネル

youtuberのオーソドックスな形といえば今は雨上がり宮迫のチャンネルを見るとわかりやすいですね。

「〇〇してみた」っていうチャレンジ系だったり、本音トークだったり。で、動画の長さは必ず10分程度。どうやらそのくらいの長さにしておくと広告的に有利らしいんですよね。

まあ10分ならみてみるかって気軽に見られるってのも良くて、だから再生数を稼ぎやすい単位なのかもしれません。

そして毎日更新。これが大事ってよく聞きますよね。

宮迫のはいかにもYouTuberって感じで意外とみる気がしない、、サムネでお腹いっぱい感ある

一方サックくきサクは、6時間動画だったり20秒の動画だったり、それも3ヶ月置きだったり毎日だったり、もうyoutube必勝法的に見ると無茶苦茶なんです。

なぜこうなっているのかというと、動画内でサイコロを振って次の放送をどうするか決めているからです。

そもそもくっきーはYoutube活動に乗り気じゃないんですよね。カジサックとの賭けに負けた罰として嫌々やり始めた形です。

サイコロの出目には「youtubeチャンネルをやめる」もありますし、6時間動画、3ヶ月後、毎日更新などなど。

これが見ている方はハラハラします。3ヶ月後のおあずけ感は残念だし、毎日更新は嬉しいし。

逆にくっきーは3ヶ月後がいいし、むしろ辞めたいスタンスです。ここのせめぎ合いが他のyoutuberにない面白さです。

youtubeの動画の面白さだけでなく、更新頻度と動画時間をサイコロの運に任せたことで、一体感が生まれている気がします。

演者と視聴者のが近くて、作り物じゃないそのままのエンターテイメントって感じです。まさに今の時代に完璧にマッチしているエンタメって感じがします。

ガチ感が半端ないからハラハラして興味を引くし、「Youtubeで頑張っていきます!」的な暑苦しさがないのですごく良いバランスなんですよね。

サイコロで「Youtubeやめる」だけは出ないでほしい、でもこの出目があるからこそのガチ感がたまらない

くっきーが面白いからなんでも面白い

動画の内容はくっきーの1日に密着するものだったり、企画ものだったり趣味の紹介だったりします。そのどれもが素のくっきーなので面白いんですよね。

普通のことをやっていてもあの感性なのでなんでも面白いです。テレビのような時間制限のなさが、くっきーの魅力をさらに増幅させています。

パワハラセクハラなんでもござれな感じもあって、「今の時代は絶対ダメだろう、YouTubeでもダメだろう」と思いつつも面白いから笑っちゃうし、カットしない心意気も最高です。

そういう意味では今の時代に見れなくなってしまった笑いがあるともいえますね。

時代と共に笑えるギリギリのラインを狙うのが笑いだと思うけど、くっきーには関係ない

生々しさからくる強い共感

ぼくは6時間とかの長尺の動画でも全部見ています。

くっきーの熱狂的なファンではないぼくでも6時間の動画でも全部見ているんですよね。理由は面白いからです。ただそれだけ。

なんで面白いのかって考えてみると、生々しさからくる共感なのかなって思います。

あの天才芸人でも普段はこんな感じなんだとか思う瞬間があると、すごく親しみが湧くんですよね。

そういう共感っていろんなエンタメにあるけれど、やっぱりyoutubeがすごいのが生々しさです。ドキュメンタリーっちゃドキュメンタリーだけど、それより伝達度が早いというか感染度が強いというか。

例えば舞台に立つ前の瞬間の表情だったり(経つ前どころかその日はずっと密着)、いいところだけを切り取ったテレビにはないものが見れる、撮って出し感は、生々しい故に強い共感を呼びます。

食い入るように見るんじゃなく、なんとなく流しているうちにハマっていく感じ

他人の現実の面白さがエンタメ化している

ぼくは年々、映画を見れなくなったり、漫画でも積読が増えてきたりしています。集中力が落ち着てきたんだろうなって思っていたんですけど、違うのかもなってちょっと思いました。

何かで評論家とかが言っていたと思うんですが、作り込まれた作品よりも現実の方が面白いからかもなと思うんですよね。

自分が体験する現実の方が楽しいのは当然といえば当然かもしれないけれど、その現実に限りなく近いものが今のyoutubeやSNSなどです。

YouTube上では作り込まれた作品でない、他人の現実の面白さがそのままエンタメ化ているんですよね。エンタメのつもりじゃないものが実は共感を呼ぶからエンタメになっていたりもします。

なんとなく見てしまうのはやっぱりどこかでこっちの方が面白いって思っているからだと思うんですよね。

くだらないSNSを見てしまうのは自分でも嫌になったりもするけど、結局人の噂話が好きだったりするし、その噂話はネットで共有できる上、そこに寄せられるコメントも、身近にいる人よりも面白い感性の人がたくさんいるし。

笑いで言うと、人間描写にたけた芸人のコントの面白さよりも、同級生の友達が先生のモノマネをする方が面白い感じ、とでもいいましょうか。後者の方がリアリティからくる共感が強いので笑ってしまうことがあります。この感じと似てるのかもしれない。

で、この共感の部分は、リアルじゃなくてもYoutubeの情報量なら共有できたりするんですよね。

毎日更新のリアルタイム感とかLIVE、無編集、時間無制限など豊富なアプローチができるので、これまでのエンタメとは触れ合う面積が大幅にアップしているため、共感度が段違いです。

ここからさらに、今はYouTubeに第三の波がきてると言いますよね。ただの動画サイトから始まって、youtuberで稼げるようになった第二の波、そして第三の波は芸能人の参戦です。

YouTubeにくっきーのようなプロの芸人が参入することで、コントを作っていたプロが、学校の先生のモノマネをするエンタメが現れたような気がします。

面白い友達と遊ぶとかLINEする感覚と同じなのかも。で、その最上級、プロの実力のある人と友達的に面白さを共有できる感じ。
よく会って話す友達とかいないから知らんけど

素が見たい

人間は人間の素に興味があります。

松本人志が昔、「楽屋挨拶に来る芸能人が挨拶し終わってドアを閉める瞬間の素の表情を見てしまう」と言っていましたが、そうなんです。素に興味があるし裏の顔を知りたい、気になるんですよね。

今、エンタメの世界で嘘やヤラセがめちゃくちゃ叩かれる世の中になっているのは、その裏返しかもしれません。

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