ぼくは今、ぼくの人生の中で一番髪が長い。肩まで掛かるくらいの長さだ。
イケメンにしか似合わないと思っていたロン毛も、徐々に伸びていく分には見慣れて、自分ではおかしくはないのかなと思うようになった。パッサパサのうねった髪質なので見た目はロッチ中岡だ。
なんでここまで伸びたかというと、髪を切りに行くのが面倒だから。「今度の休みにいこっかなー、でも冬だし寒いしまた今度にしよっ」とか思っているうちに肩の長さまできた。で、いつの間にか人生最長。
ここまでくると、これまでの生活にちょっとした支障が出てくる。ご飯を食べる時に髪が邪魔になったりする。これまでの人生で一度もなかったことなので新鮮だ。ぼーっとしてると髪も一緒に食べてしまうくらいの感じだ。
さらに、髪が伸びてから部屋に抜け毛が目立つようになった。まあ年齢的にも「そろそろハゲちゃうのかなー親父もハゲだし」と思っていたけど、どうやら違う。違うと思う。思いたい。
短い時に比べ、倍以上の長さの髪、その抜け毛ともなるといつもの抜け毛の倍だ。だから部屋に抜け毛が目立つようになったんだ。きっと。
あと、風呂上りは髪が首筋に当たって冷たくて不快だ。だから風呂上がりはタオルを巻くようになった。ああだから女性は風呂上がりにタオルでターバンを作っているんだなと気がついた。そう言えば母や姉が昔そんなことしてた気がするし、缶チューハイのCMの女性は皆タオルを巻いている。
女性からすると当たり前なのかもしれないけど、全く知らなかったことだ。
まあ、髪が長くなったことでちょっと支障が出てきた。そんなわけで髪を切ろうと決心した。もう3月になって暖かくなるだろうし。ただ、人生で一番長いわけだし、もうこんなに長く伸ばすことがあるか分からないからなんとなく名残惜しい。
そんなことを思っていたら、なんで当たり前のように男性は短髪で女性は長髪なんだろうって疑問が湧いてきた。女性の方が髪が伸びやすいからってこともないだろう。なんで当たり前に男女差があるんだろう。むしろ男性の方が毛深いから長くても良いような気がするけど。
原始時代を考えてみると、男性が短髪な理由はわかる。邪魔だからだ。
イメージで出てくる原始人ってヒゲもじゃロン毛で今のぼくのような感じだけど、多分実際そんなことはなくて短めだったと思う。狩猟に邪魔だからだ。
ってわけで男性が短髪なのは活動的だからだと思う。じゃあなぜ女性はロングなんだろう。これが思いつかない。男との差別化なのかな?
女性は花だ。良い男を捕まえるために花が目立つのと同じように自らを飾る。その飾りの一つとして髪が長いのかもしれない。
男性にない艶々した髪で男を釣るのだ。化粧やアクセサリーがそこまで一般的になる前の原始時代に、男と差別化できるのは髪の長さだったのかもしれない。
でも、それが現代まで続いていて、中学生とか、校則で「男子は髪伸ばしちゃダメ」みたいなことになってるのもおかしい気がする。
というところまで考えてみて、本当のところはどうなのかと気になったのでググってみた。最初にNAVER まとめが出てきた。
速攻で、まあまあ納得のいく理由が出てきた。
女性の髪の方が男性の髪よりも抜けにくい、その上、女性ホルモンの影響で髪が伸びるのが早いらしい。つまり、自然にしていたら女性の方が髪が長くなるってことか。やっぱり性差なんだね。
んで、女性の方が伸ばしやすいから、女性だというアピールになるってわけだ。
でも、明確にコレっていう理由もなさそう。このまとめでは全て仮説ってことになっている。
ぼくが最初に思いついた理由もあながち間違ってなさそう。それでいて
髪を伸ばすことに理由があるのではなく、切ることに理由がある
っていう説が面白かった。そう、自然に伸びるわけだから放っておくのが普通。切る時に意思が働いてそれが理由だ。で、男性は外で働くのに邪魔になるから切ると。
まあ、実際のところ男が髪を伸ばすとすっごい抜けるし邪魔だし、短髪の方がいいよねって思う男が多いんだろう。でも、髪を伸ばしたことがない男性は一度長く伸ばしてみるのもいろんな発見があって面白いと思う。
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