『カメラを止めるな!』が盗作疑惑があったけど騒がれなかった理由

3月15日に地上波テレビ初放送された大ヒット映画『カメラを止めるな!』をようやく見ました!

カメ止めに関してぼくは、「そういえばパクリ騒動があったけどあんまり話題にならなかったなー」と素朴に思っていました。

昨今のネット事情では、盗作疑惑なんて叩くネタとしてはうってつけだろうに、なんでだろうっていう疑問があったんです。(もちろん、叩かれなくてよかったと思っていますけど)

実際にカメ止めを見てこの疑問が晴れました。叩かれなかった理由がなんとなくわかった気がします。

ここでは、その辺をまじえてカメ止めの感想を書いていきます!なるべくネタバレなしで書いています!

カメ止めパクリ騒動の流れ

まず、『カメラを止めるな!』のパクリ騒動を知らない方のために簡単に流れを説明します。

事の発端はやはり週刊誌ですね。カメ止めが大ヒットしている真っ最中に、「カメ止めに盗作疑惑が持ち上がっている」とすっぱ抜いたようです。

なんでも、『カメラを止めるな!』は数年前にPEACEという劇団が舞台作品としてつくった『GOHST IN BOX!』の盗作だというのです。

この報道に対しカメ止めの監督の上田真一郎氏は「インスパイアされたけどパクってはいない」という風に言っていたと思います。

たしかこの週刊誌の報道の前、上田監督がカメ止め大ヒットを受けてワイドナショーにゲスト出演したとき「とある舞台を見て刺激を受けてつくった映画」というようなことを言っていた気がします。

『カメラを止めるな!』が『GOHST IN BOX!』という舞台に影響を受けて作られた作品であることは間違いないようです。

『カメラを止めるな!』は、仕掛けと伏線回収が面白くて革新的なので、そこが似ていたとするとまあ盗作という見方もあり得るのかなと思います。

アイディアよりも作品の説得力

カメ止めは、パクリ騒動という結構な逆風が吹いたのにも関わらず、地上波放送、そしてDVDBOX化もされるようです。盗作だなんて話題もなくなりました。

それはなぜか?パクリじゃなかったからでしょうか?

ぼくはパクリ元とされている『GOHST IN BOX!』という舞台を見ていないし、そもそも盗作疑惑というのは気持ちの良い話題でもないのでパクリかそうでなかったかは調べたりしていません。

が、この映画の観客の一人として「面白かったんだからパクリでもなんでもいいじゃん」と思っています。ちょっと乱暴な意見ですけど。

なぜそう思ったかというと、作品の柱になっているアイディアが同じだからと言って、『カメ止め』のクオリティで映像作品化するというのは並大抵のことではないと感じたからです。

カメ止めを見た人ならわかると思いますが、仮にあの仕掛けがある元ネタの舞台を見て「よしこのプロットをパクろう!」と思ったとしても、実際に作品として作り上げることはかなり難しいことのはずです。

あの仕掛けをやろうと思ったところで、映画としてどうやって映像を撮るかどう成立させるか、これは大変な技術と労力が必要だと思います。

それを乗り越えて実際にクオリティの高い作品として作り上げたのは本当にすごいことだと思います。そして、何と言っても多くの人に届けたというのが何よりも変えがたい価値です。

パクリ騒動があまり大きくならずに世間から叩かれなかったのは、アイディアの斬新さよりも高いクオリティで作品化したという説得力が人の心を動かしたからだと思います。

なので「面白かったんだからパクリでもなんでもいいじゃん!」になるわけです。

笑いあり涙ありアツい人間ドラマ

いやほんとベタな表現になってしまいますが、カメ止めはその仕掛けと伏線回収の秀逸さもさることながら、根幹には笑いあり涙ありのアツい人間ドラマがあります。それがいいんです。

つまり王道のエンタメ映画なんですよね。ここが大ヒットした理由だと思います。

会社とか、サークルとかでもいいですけど、人って集団になると面倒臭いことがたくさん起こりますよね。いつの時代も人の悩みは人間関係です。

目的を持って、その目的を共有して集まった人たちだからうまくいくはずなのに、そこには目的に対する考え方の違いがあって、すんなりと目的を達成できない。

そこにかける情熱にズレがあったりして、なかなかうまくいかないことが多いです。

集団で何か作り上げるのは一筋縄ではないかない。ほとんどの人が共感できる話だと思います。

カメ止めではそんな「人をまとめる難しさ」が描かれています。

お高くとまっている女、こだわりが強すぎるイケメン、アル中のオヤジなどなど、クセのある人がたくさん出てきますが、なにも解決策が浮かばないまま物語が進んでいってしまいます。

個人個人は思惑が違います。当たり前ですが自分の都合で動いています。なので最初はバラバラ。でもそれが最後には一つのものに向かってみんながまとまっていきます。

まとまるといってもそれは綺麗な形じゃなく、汚いし無茶苦茶だし完成度は低いです。でもその過程が笑いと涙を生みます。

当初の予定とは違うし、綺麗な形じゃないけれど、きっとみんなにはやりきった感がある。バラバラだったみんながいつの間にか最後には笑っている。いつの間にか運命共同体になっていて、仲間意識が生まれています。

そんな様子が描かれていて、とても気持ちがいいし感動するんです。

そしてなにより、その一連に共感できるんですよね。

自分の都合で動く人にも共感できるし、人をまとめ上げて情熱を達成したい人にも共感できます。なのでカメ止めの世界に入り込めます。

様々な人物が登場するので、見ている人は誰かしらに共感できると思います。だから多くの人に届いたんだろうなと思います。

パクリ騒動をふっ飛ばすアツい映画

さて、ネタバレなしを意識して書いた結果、かなりふわふわした感想になってしまいました。

まあ映画の感想はともかく、『カメラを止めるな!』はパクリ騒動もふっ飛ばすほど素晴らしくアツく面白い映画だったということが伝われば幸いです。

映画作品として作り上げたことに価値があって、その映画が文句なく素晴らしいから、「パクリ映画じゃないの?」なんてヤボなことをいう人が少なかったのだろうと思いました。


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