映画三部作『マルドゥック・スクランブル 圧縮/燃焼/排気』感情移入できるかどうか

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アニメ映画3部作の『マルドゥック・スクランブル 圧縮/燃焼/排気』を見てみました。

ぼくは事前にまったく知らずに見た映画です。パッと見SFで好きな感じだった、冲方丁の小説の映画化、3部作をやるほど大作であり人気、ってな理由で録画しておいたものです。

マルドゥック・スクランブル 圧縮/燃焼/排気

とりあえずあらすじを、、

マルドゥック・スクランブル 圧縮

未来都市マルドゥックシティの少女娼婦ルーン・バロットは、裏社会の陰謀に巻き込まれ命を落としかける。しかし、人命保護を目的とした緊急法令「マルドゥック・スクランブル09(オー・ナイン)法」によって救われ、禁じられた科学技術を身に宿したバロットは、相棒のネズミ型万能兵器ウフコックとともに自らが巻き込まれた陰謀に立ち向かっていく。

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『マルドゥック・スクランブル 圧縮』 予告編

マルドゥック・スクランブル 燃焼

ボイルドとの激闘で傷ついたバロットとウフコックは、ドクターに連れられて生命の研究施設「楽園」を訪れる。「楽園」の技術で回復したバロットは、創始者の1人、フェイスマンと出会い「楽園」の過去を知ることになる。そして、追い求めているシェルの記憶がシェルの経営するカジノの100万ドルチップの中に隠されていることを突き止めたバロットらは、チップを手に入れるためカジノに潜入する。

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映画『マルドゥック・スクランブル/燃焼』予告編

マルドゥック・スクランブル 排気

賭博師シェルの企む犯罪に巻き込まれ、事件の鍵となるシェルの記憶がカジノの100万ドルチップの中に隠されていることをつきとめたバロットは、ドクター・イースターや相棒のネズミ型万能兵器ウフコックとともにカジノに潜入する。伝説の女性スピナー、ベル・ウィングとの勝負を制したバロットだったが、そこに最強のディーラー、アシュレイが現れる。

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映画『マルドゥック・スクランブル/排気』PV

雰囲気良し!だけど、、

マルドゥック・スクランブル映画三部作は第24回日本SF大賞を受賞した冲方丁の小説の映画化作品です。

冲方丁といえば『天地明察』が有名ですかね。話題になっていたときにぼくもkindleで買ってはみたものの上下2巻のヘビー級な内容なのですぐに挫折しました、、

ただ、この人の小説は面白いと定評があるのでマルドゥック・スクランブルには興味あったんですよね。

雰囲気良し!

映画の雰囲気は良い感じです。サイバーパンクな世界観というのか、いかにも未来っぽい未来って感じ。

音楽の使い方が良くて静と動をうまくコントラストしていてカッコいい。

ただ、今見るとちょっと古いかなって感じがしました。2010年の映画なんですがぼく的には線の感じが90年代アニメっぽいというか、それこそエヴァみたいだなと思いました。

まあぼくがエヴァっぽいと感じたのはエヴァの綾波レイの声の林原めぐみの影響ですかね。マルドゥック・スクランブルの主人公バロットの声をやっています。

感情があまり出ないタイプの主人公で綾波レイとも似た感じがあるので、それを思い出したのかもしれないです。

ちなみにもう一人の主人公?のネズミのウフコックは俳優の八嶋智人がやっているんですが、手のひらサイズのネズミなのに低音ボイスないい声で。あのボディでそんな低音出ないだろとか思ったりしました。

舞台は未来、でも車は現代

不思議だったのが劇中に出てくる車です。車で移動するシーンや戦闘シーンがあるんですが、ここで使われている車があり物で、日産マーチとかベンツとかなんですよ。

なんか未来感ある塔があってそれにつながる光の通路みたいなのがある世界観なんですけど、車はちょっと古い現実の車がCGで登場するんです。

これが世界観と合わないのでアンバランスで不思議でした。

車のデザインまでお金が回らなかったのか、あるいは物語的な理由(例えば自動車産業だけ技術がストップした世界)があったのか。

主人公が戦う力を得る科学技術は禁止された技術である世界観なので、それ以外は現代と同じ世界観ならわかるんですが、塔やら光の通路やら未来のものは普通にあるし、何か伏線あるかと思いきや何もありませんでした。この辺は小説には描かれているのかもしれません。

ダイジェスト版かな?

ぼくは正直なところ内容はあまり理解できない映画でした。物語がどんどん進んでいくのでダイジェスト版なの?って思ってしまうところがあって。

『圧縮』は事件から始まって、その事件が物語の核で今後の主人公の行動動機になるんですが、それがいきなり始まっていたのであまり印象に残っていなくて。

なんかあるだろうと思いつつ見はしましたが、いろんなことが駆け足て進んでいく印象で、どれがメインディッシュなんだろう、と思っていたら1時間過ぎて終わってしまった印象です。

なんだろう、最後の戦闘も短いし何を伝えたいのかは分からずじまいでした。

2作目の『燃焼』は楽園が出てきて映像的に独創的な感じで見ていて面白かったんですが、ここもサッと終わってしまった感じ。

良いキャラクターが出てきたりしたのにあまりにあっさりと終わってしまって、思い入れとか感情移入する前に終わってしまいました。首だけ人間とか腕を切られても普通に生きている感じとか狂気があって面白かったんですが、、

『排気』で色々解決してくれるだろうと思っていましたが、これもなんというか示唆的というかはっきりとこういう過去があってこうなったみたいなところがわかるんだけどわかりづらいというか。

ぼくが理解力不足なんだろうけど、ちょっと入っていけない感じがありました。ラストもまだ物語は続いていくような形で終わっていて、ちょっと煮え切らない感じでした。

原作の濃い内容(読んでいないのでわかりませんが)を映像化するのには時間もお金も上映の尺も足りなかった映画って印象でした。

感情移入できるかどうか

というわけで、原作を読んでいなくて前情報がまったくないぼくにとっては全てが駆け足に感じられて内容があまり入ってこない映画でした。

登場人物に感情移入する前に終わってしまった感じです。

生い立ちなど魅力的な裏ストーリーをはらんでいる感じは伝わったけど、映画から読み取れる情報は少なかった。ネズミのウフコックや敵のボイルド、楽園の住人やカジノのディーラーなど、いいキャラいたんですけどね。

感情移入って大事だなと思いました。この辺りは小説を読めばまた印象はガラッと変わる気がしました。

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