プロフィール

働きたくないアラフォー子供部屋おじさん。
音楽専門卒→フリーターバンドマン、夜勤15年→無職へ。
2021/12/1から無職ニート生活。
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話し相手がいないからここに描く。

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新海誠『ほしのこえ』 あの時代の空気を思い出したい時に見る作品 

映画

新海誠監督の『ほしのこえ』をみました。
新海誠といえば世間一般的には
『君の名は。』でメジャーになった感じ、
ネット的には『秒速5センチメートル』
で知られていたイメージがあります。

ぼくは『秒速』で知ってましたが
鬱展開らしいってことで
「まあいつかみよう」と思って
いまだにみていません。
さらには『君の名は。』すら見ていません。
両方ともハードディスクに眠っています。
今年地上波初放送だった
『天気の子』もしっかり録画してありますが
当然見ていません。

というわけで『ほしのこえ』は
ぼくの初めての新海誠作品です。
なぜ見たのかといえば短いからです。
なんとこの作品は25分しかないんですよね。

新海誠『ほしのこえ』

『ほしのこえ』は新海誠の
初めての劇場公開作品
のようです。
2002年の作品。

なんとこの作品は
監督、脚本、作画、演出、編集などなどの
映画制作に必要な作業のほとんどを
新海誠一人でこなした短編映画です。
今の時代ならyoutubeアニメを
作っている人もたくさんいるので
あり得るんだろなと思いますが、
今から20年近く前にこの映像を
一人で作っていたって考えると
信じられません。
なんといっても声優すら
自分でやっていますからね。
ちょっと凄すぎて意味がわかりません。

この映画はキャッチコピーがいいんですよね。

私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ。

ぱっと見は何いってるかよくわからないけど
いい感じです。

ストーリーとしては、
中学生の甘酸っぱい恋愛をしている男女の
女の子の方が宇宙に出て宇宙人と戦います。
会えなくなってしまった二人を繋ぐのは
携帯電話のメールだけ、
っていう感じです。

25分しかないので
かなりシンプルなんですけど、
言いたことはわかるというか
シンプルに伝わってくるので
内容は濃い感じがします。

あの時代を思い出したい時に見る作品

ガラケーのメールのやりとりが
90〜00年代の懐かしさを感じます。
逆にいうと今の若者は
こういう感覚がないからなんのこっちゃ
って感じになるんでしょうか。
それはもったいないなー。

ネットはあったけど今ほど
常時接続じゃないし繋がっている感は
まだ曖昧でした。
当時のネットは目の前にいない人との
不思議なつながりを感じる、
ちょっとファンタジーなツール
っていう位置付けだったような気がします。

ストーリーとしては独創的
っていう感じはなくて、
あのあたりの時代のSFアニメに
よくあったような感じの詰め合わせ

っていう気がしました。

宇宙と地球の時間差をモチーフにしたのは
『トップをねらえ!』の感じだったり、
カットの一つ一つはエヴァっぽかったり、
少女の方が闘う、っていうのが
深夜アニメの感じだったり。

あとは最後のメッセージも
エヴァと似たようなものでした。

まあ、だから悪いというわけじゃなくて、
だから良いっていう気がしたんですよね。
たった25分で
あの時代に感じていた空気感に触れられた

っていう気がしました。

なんかアートに近い気がしますね。
25分なので人物の掘り下げもないですし、
敵の存在感も曖昧だし
そもそも人物が二人しか出てこないのに
宇宙で戦っているとかって
無理がありすぎです。

ただ、メールのやりとりとか
女の子が一人で宇宙で戦う切ない感じとか
断片の美味しいところを
しっかり描いているので
「裏はこうなんだろう」って
想像しながら見れます。
1枚の絵を見て色々想像する感じに
似ている気がしました。

アートとかってそうですよね。
村上隆が秋葉原とかの萌え文化を
だいぶ尖ったフィギュアにして
アート化したやつがありますが、
あれって時代を切り取って
記号化したものらしいです。
作品というか、時代の総括としてのもの、
みたいな。

数多あるアニメは多すぎて消えていくけど、
村上隆のアートは100年後にも残るので、
時代を振り返るための記憶装置として
存在価値がある、みたいな感じです。
それをフィギュア一体で簡潔に示した
ってことに意味があるっていう。

そんなに大袈裟なものじゃないけど、
90〜00年代に多感な時を過ごした
ぼくにとっては『ほしのこえ』は
あの時代の作品の空気感を振り返るには
すごく良い作品だと思いました。

ハードディスクの容量を空けたいと思って
見たんですが、どうやら
保存版になりそうです。

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