<2017年に旧ブログに書いていた記事です>
M-1グランプリ2017の審査員が決まった。個人的には出場者よりも注目していた存在だ。
🏆M-1グランプリ🏆
2017年の審査員はこちらの7名です✨#オール巨人#上沼恵美子#春風亭小朝#中川家・礼二#博多大吉#松本人志#渡辺正行
(50音順)決勝戦🔥12月3日(日)夜6時57分~
ABC・テレビ朝日系列 全国ネット生放送💥https://t.co/qY2mA5G150#M1 #M1グランプリ #漫才頂上決戦— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) 2017年11月28日
審査員が大会の格を決める
2ヶ月前の『キング・オブ・コント2017』を見ていて思ったのが、「審査員が大会の格を決める」ということだ。
審査員がコメントでボケたりするような余裕のある仲良しな感じが出ていたりすると、テレビとしてはすごく面白いけど、大会の格は下がる。なぜなら、楽しそうで余裕もある審査員を見ると、ちゃんと審査して点数をつけているのか疑ってしまうからだ。
これは空気のようなもので、実際きちんと審査していないということはないだろうけど、大会の良い緊張感が損なわれてしまうと思う。
笑いの賞レースなんて、スポーツのように対戦ではないしポイント制でもないので、審査員によって優勝する組は変わるだろう。そんな曖昧なものだからこそ、審査には真摯な姿勢が必要だと思う。
まあ『キング・オブ・コント2017』くらいTVショーに振れたものもバラエティとしては面白いけど。
その一方でM-1は、審査員の点数やコメントなどから流れ出る並々ならぬ緊張感、これが醍醐味だった。賞金1000万など今や普通にも感じるが当時は驚きだった。これらが生み出す異常な緊張感こそが格を生んでいたのだ。ここで勝ち上がるってすごいことだって思わされるのだ。
歴代審査員の格がすごい
笑いを賞レースにするという難しさに本気で向き合ってきたのが紳助が運営していたM-1だと思う。
今あらためて歴代の審査員を見ているとすごい。第一回、二回は特にすごい。
- 2001年第1回
島田紳助
松本人志
鴻上尚史
ラサール石井
春風亭小朝
青島幸男
西川きよし
- 2002年第2回
島田紳助
松本人志
大竹まこと
ラサール石井
島田洋七
中田カウス
立川談志
テレビという枠にとらわれていないメンツだ。笑いではあっても違う分野で活躍する人がきちんと選ばれた結果、この人たちが選ぶんなら間違い無いというような太鼓判が押されるのだ。
歴代のM-1がきちんと”締め”られていたのはやはり紳助の存在が大きいのだろうなと思う。
ここ最近(2021)は漫才出身の人が審査員で、落語家の立川志らくだけが浮いてる感じですね
もう数人くらいは漫才以外の出身で笑いをやっている大御所がいても面白い気がします
上沼恵美子が2年連続。春風亭小朝、渡辺正行ら関東勢も
M-1グランプリ2016の審査員は大会後に少し物議を醸していた。
まずは全員が関西の人間だったこと。これはまあ審査員というできるだけ公平な判断が必要な仕事にしては偏りがあったのだと思う。
実際は「関東の人間がオファーを受けてくれなかった」ということでしょうがないことだったらしいのだが、2017はここが改善。春風亭小朝と渡辺正行が名を連ねた。
もう一つ気になっていたのが上沼恵美子の存在だ。上沼は去年のM-1で、ド派手なツッコミをするカミナリに対して他の審査員と比べてかなり低い点数を入れていた。理由はやはりその芸風だった。
まあこういう偏りがあるからこそ審査員は幅広い層を揃えたほうがいいということで上沼自身の判断が間違っているとは思わないけど(個人的には真逆だったけど)今年もカミナリが決勝まで残っており、カミナリ以外は全て吉本の芸人というところがちょっとなんというか微妙な何かが起こりそうな予感がする。
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