プロフィール

働きたくないアラフォー子供部屋おじさん。
音楽専門卒→フリーターバンドマン、夜勤15年→無職へ。
2021/12/1から無職ニート生活。
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話し相手がいないからここに描く。

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100m走日本人2人目9秒台の快挙→なぜここ数年で急にレベルアップしたのか

テレビ・ラジオ

ワイドナショーを見ていたら面白い話があったのでここで忘備録。

先日、サニブラウン選手が桐生選手に続いて日本人2人目の100m走9秒台という快挙を成し遂げというニュースがありました。

日本人9秒台第一号の桐生選手は2017年に日本記録を更新。これは実に19年ぶりのことでした。それから2年でもう2人目の9秒台選手が誕生。なんか一気に日本のレベルが上がったような気がしますよね。

番組中に「なぜここ数年で急に日本のレベルが上がったのか?」という話がありました。この理由が面白かったわけで。

なぜここ数年で日本の100m走のレベルが上がったのか?

ワイドなショーではサニブラウン選手が9秒99を記録したというニュースを、北京オリンピック男子4×100mリレー銀メダリスト末續慎吾氏を解説に迎えて扱っていました。

そこでコメンテーターから
「これまで20年近く更新されなかった日本の100mの記録がなぜここ最近でこんなに伸びているのか?」
との質問が。

これに対し末續氏は

「世界中の情報が簡単に手に入るようになった”だけ”なんですよ」

と答えていました。

即答であまりにも軽い感じで答えていたのでぼくは拍子抜けというかちょっと驚きました。”だけ”というニュアンスが印象に残りました

なんでも、情報が伝わるのが早いので、それを取り込むのも早くなっているため記録が伸びているのだとか。成果の出る練習法などの情報が以前よりも得やすくなったようです。まあ、インターネットのおかげですよね。色々と効率が良くなっているようです。

「そんな簡単なことだったんかい!」と思いました。

陸上といえば身体能力が何よりも大事であって、特に短距離走というのは身体能力に優れている黒人が強いのは明白です。

サッカーでも黒人はスピードを売りにしている選手の多いこと多いこと。弱小クラブの無名のフォワードの選手でも、足だけはべらぼうに速いということがよくあります。

だからこそ、日本が100m走の記録で世界トップクラスの争いができていないことも納得というか理解できていたことです。サッカーを例に出しましたが「黒人はやっぱり身体能力が違うよねー」なんてのはどんなスポーツではよく言われていることなんじゃないかと思います。

そんな、身体能力の壁についてのなんとなくの常識に一石を投じているのが今回の末續氏の発言だなと思いました。

世界中で生まれている効率的な練習方法であるとか細かな技術を取り入れることによってアジア人でも(今回記録を出したサニブラウン選手はアフリカにもルーツを持っていますが桐生選手は黄色人)9秒台を出すことができる、すなわち陸上の花形である100mで世界で活躍できる時代になったわけです。

情報によって身体能力の壁が乗り越えられるのかもしれませんね。

ゲームの世界でも、演技の世界でも

これだけ情報が手に入りやすくなったのは言わずもがな、インターネットのおかげですよね。質はともかくとしても個人レベルでも世界中の情報を手に入れられるようになりました。

ぼくたちはもう当たり前のように使っているから普通ですけど、こんなことは20年以上前には考えられなかったことです。普通に使っているけど本当にものすごい変化です。

データが多い方が良い。梅原大吾のエピソード

この世界中の情報を手に入れられるようになった環境下では、日本陸上のレベルアップのようなことがどこの分野でも起こっていると思います。

例えばゲームの世界。以前読んだプロゲーマーの梅原大吾さんの本(たしか『1日、ひとつだけ強くなる』)に書いてあった変化の話です。

梅原さんが格闘ゲームに没頭し始めた数十年前は、強くなるためには都会の方が有利だったようです。なぜなら都会の方が人が多いから。

大勢の人がゲームセンターに集まるため、たくさんの情報がそのゲームセンターに集まり、そこのプレイヤーたちの間でゲームの攻略法がどんどん組み上げられていくのです。データが多くなる都会の方が田舎よりもいいわけですね。

なので梅原さんはより都会の人の多いゲームセンターに足を運んで技術を磨いていったそうです。

当時、都会のゲームセンターの情報はそのゲームセンターに止まったままです。その情報を持っていれば全国の大会でもかなりに有利に戦えた。

それが今や一つの攻略法が出るとyoutubeで拡散されて世界中の人に知られます。都会だけにしかなかった知る人ぞ知る攻略法が、世界中のプレイヤーが共有できる情報になった。なので、それさえ知っていれば勝てる時代ではなくなったわけです。

そうなってくると、昔よりも勝つことが難しくなった一方で、プレイヤーのレベルは上がっているようです。情報が広まることによってレベルの底上げになっているんですね。

俳優の演技力が上がっている

他にも、演技の分野でも情報というかテクノロジーがレベルアップに貢献している話があります。

いつかのフジテレビ『ぼくらの時代』で、たしか40代くらいの俳優が「最近の若い俳優は演技が上手い。なぜならスマホで自分の演技を撮影して分析しているから」と言っていたんですよね。

これはすごく納得のいく理由で。たしかに自分の演技を映像で客観的に見ることが簡単にできれば演技の技術は効率よく上がってくだろうなと思います。同時にアングルとか、撮影する側の気持ちもわかったりしてきそうですね。

撮影するのはこれまでもできただろうけど、そこまでのコストが10年20年前と比べると格段に下がり、誰でもできるようになった。

当然、分析するセンスは必要ですけど、昔は個人で撮影すら簡単にはできなかったことを考えると、そりゃあ今の方が技術は磨きやすいだろうなと。

情報とともにテクノロジーのおかげで技術を磨くための環境がより良くなっているわけですよね。

こういうことを誰もがやるようになっきている、誰でもできるようになった事で平均点が上がっている昨今、じゃあそこからさらに突出してくる人は演技が上手くて当然なんだろうなと思ったりします。

音楽の世界でも若い子は上手い、情報が多いから

これらのことと似たような話で、ぼくも実感している事があります。

ぼくは楽器の演奏をやっているんですが、上手くなるためには自分の演奏を聴いて分析するのが一番です。でもそのために録音機器がないとできない。

もちろん昔もそういうものはあったけど、今のスマホの便利さに比べるとハードルの高さが違います。というか今なら動画が撮れますからね。そこから得られる情報量の差はあまりにも大きい。

ネットに出ている情報もたくさんあって、それらはぼくが昔専門学校へ通って学んだ情報と同程度だったりそれ以上の情報だったりもします。「学校通わなくてよかったじゃん!」と何度思ったことか。

というわけで現代の若手ミュージシャンのレベルは全体的に上がっていると思います。プロミュージシャンのインタビューなどで「今の若いミュージシャンはみんなうまい」という言葉はよく聞かれます。

ワイドナショーの末續氏のコメントを聞いて、すぐにプロゲーマー梅原氏の話や若手俳優の技術の高さの話が思い浮かびました。情報を簡単に得られるようになったことで成長が加速しているのはどの分野もあるんでしょうね。

生存競争激化?

なんかまとまらないですけど、あらためて情報って力だなと思いました。

昔はその情報を「知っている」と「知らない」で差がついていた。それが、みんなが情報を簡単に得られるようになって、勝ちパターンなり必勝法を知っている上で戦う時代が今。それって人のとの差があまりつかなくてエクストリームな感じもします。

なんか今後は、「丸罰ゲームでハメ技を知っている同士が戦うと決着がつかない」みたいなことがいろんな分野で起こっていきそうな予感、、、

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