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働きたくないアラフォー子供部屋おじさん。
音楽専門卒→フリーターバンドマン、夜勤15年→無職へ。
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ネットで全ページ無料で読めるキングコング西野の『新世界』を読んでみた

キングコング西野亮廣さんの『新世界』という本を読みました。
この本、ちょっと前にネットで全ページ無料公開されて話題になっていた本です。

ちなみに今でもここで全て無料で読めます→11月発売&絶賛ヒット中のビジネス書『新世界』を全ページ無料公開します(西野亮廣)

『新世界』はカテゴリーでいうとビジネス書ですね。

内容は西野さんの最近の活動報告。どういう考えのもと、いまのような活動をしているのかという報告が軸になっています。

この本をネットで無料公開したということ自体もそうですが、誰もやっていないことをやっているので、西野さんの活動報告だけでも十分面白い内容でした。

キンコン西野はなぜ『新世界』を無料公開したのか?

内容よりも先に気になってしまうのが「なぜこの本を無料公開したのか?」ということ。

この理由は西野さんのブログにて語られています↓
キンコン西野が大ヒット中の新刊『新世界』を全文無料公開した理由

まず、なぜ絵本『えんとつ町のプペル』を無料公開したのか?

西野さんのブログ記事では最初に、以前『えんとつ町のプペル』という絵本を無料公開した理由が明かされているんですが、これは「なるほどなあ」と納得のいくものです。

絵本は親が子に読み聞かるためのツール。現状で売れているのは、数十年前のベストセラー。なぜなら絵本を選ぶ時間なんてないから、親は自分が子供の頃に読んでもらった、すでに知っている、失敗しない絵本しか買わないから。

ならば、絵本の内容を無料公開したとしてもツールとしての絵本は売れるという考えを実践したと。内容が失敗しないと分かれば買ってくれるはずだという仮説ですね。

この結果はどうやら良い方に転んだようです。

読み聞かせのために親御さんが買ったのでしょうか。無料公開後に『えんとつ町のプペル』は一気に売り上げが伸びたようです。

確かにスマホで読み聞かせは無理でしょうが、ネットで無料公開されているものをipadとか、タブレットでも読み聞かせはできるじゃんとは思ってしまいますけどね。

まあ、ひとまず絵本では西野さんの思惑通りに事は進んだようです。

今回、ビジネス書『新世界』を無料公開した理由は?

今回、絵本ではなくビジネス書を無料公開した理由はスマホにあるようです。

『新世界』は新R25というウェブメディアで公開されています。ほとんどの人がスマホで見ますよね。

ブログのように公開されている本の内容は、スクロールで読んでいきます。これは紙の本のように途中で栞を挟めない仕様です。

一度ブラウザを閉じてしまったら、途中まで読んでいたところへまたスクロールして探してから読まなければならないんです。

加えて、スマホで読むと他のアプリの通知などで集中力を削がれます。何かの連絡がきて、その対応をすれば、また本の続きを読むにはスクロールをしなければなりません。かなり面倒です。

実際にこれは結構なストレスでした。それに、メモとかマーキングできないのもkindleに慣れているぼくにはストレスでした。

西野さんは「こんなストレスがあるんだったらもう買っちゃったほうがいい」と思う人がいるはずだということで無料公開したようなんですね。

無料公開『新世界』を全部読んでみて紙の本を買いたくなった?

さて、実際ぼくはネットでスクロールするのが面倒だと思いながらも読み終えました。

その上で紙の本が欲しいかと言われると答えはノーです。読み切ってしまったらそれまでで、手元に残しておきたいタイプの本ではないなと思いました。

データ(内容)に価値がある本

絵本の『えんとつ町のプペル』はツールとして、モノとしての価値の方が高かったから売れました。

一方、『新世界』は『プペル』とは逆に内容の方の価値の方が大きいので、内容を先に知ってしまった後ではモノとしてみんな欲しがらないんじゃないかと思いました。

『新世界』は今の時代の最先端の、未来はこうなる、こうしたいと説いている本なので、鮮度が大事な本だと思います。そういう本はデータ(内容)に価値があるのであって、モノとしての価値はそれほどないなと。

ついでに、以前読んだところまでスクロールして探すのはストレスですが、読んでいる最中はkindleより読みやすいです。快適でした。

普通にブログをスクロールしながら読む感覚なのでなんの違和感もないんですよね。まあこれはそもそもkindleが読みにくいって話にはなるんですけど。

「本はもう全部電子書籍で!」と決めている人は、紙の本はもとより、わざわざ読みにくくなるkindle本でも買わないんじゃないかと思います。

フィクションなら買ったかも?

今回の無料公開の手法は、フィクションならまだ売れる可能性があるのかなと思います。

ネットで無料で読んで、その内容が好きだったら、ぼくは小説なら買うかもしれません。

小説は1年先も10年先でも読む機会があるし、人に薦めたり、好きなものに囲まれて暮らしたい、ゆえにモノとして持っておきたいという気持ちが生まれるんですよね。マテリアルとしての価値はあると思うんです。

そう考えるとキーワードは作品性です。作品性があれば無料公開されて、それを読んだ後でも欲しくなりそうです。

西野さんの『新世界』はビジネス書であって情報が売りです。作品性はないので、マテリアルとしての愛着はそれほど持てないかなと。

『新世界』は1500円くらいします。まあまあ高い本です。内容も読み応えがあり、1500円の価値はあるなあと思うものの、ぼくとしては「1500円浮いてラッキー」という体験でした。

本が売れなくても大成功

『新世界』が無料公開されてまだ1ヶ月ほどなので、その効果のほどはまだわかりません。

『えんとつ町のプペル』の時のように売り上げが伸びるのか、はたまた売れなくなるのか、どうなるんでしょうね。

ただ、売れても売れなくても今回の全ページ無料公開は西野さんからすると成功なんじゃないかなと思います。

なぜなら『新世界』西野亮廣さんの活動の広告だからです。自分の活動の宣伝をしている本なんですよね。

『新世界』はオンラインサロンの広告

ぼくは最初にこの本を「西野亮廣の最近の活動報告」と紹介しましたが、それってつまり「西野亮廣は最近こんなことやってるよ、あなたも一緒にどうですか?」っていう宣伝になっているということなんです。

この本で語られていますが、西野さんの活動の母体となっているのは西野亮廣エンタメ研究所というオンラインサロンです。

この会員になれば西野さんと一緒にビジネスができたり、限定のイベント参加や毎日のメルマガがあるというもの。

オンラインサロンの会員が払っている月額1000円が、西野さんの主な活動資金です。

というわけでこのサロン会員を増やすためのチラシが『新世界』であって、広告として出している本なので、最初から無料公開してもなんら痛手はないのだろうと思います。

読んでもらって広まってくれれば、たとえ売れなかったとしても目的は達成できているわけですね。むちゃくちゃ宣伝効果があります。

オンラインサロンの会員が2万人突破

「1500円で売っている本をネットで全ページ無料公開!」となるとまあ話題性はあるし、「全ページ無料公開された最初のビジネス書」として記録に残るんじゃないでしょうか。

このあたりの話題性の大きさを考えるとオンラインサロンの宣伝としては言うことなしでしょう。

1500円一度で終わる本の収入よりも、オンラインサロンで毎月1000円払ってくれる人を少しでも獲得した方が断然良いですよね。

ここ1ヶ月で西野さんのオンラインサロンメンバーは2万人を突破したようです。この会員数は国内最大なんだとか。もう、大成功ですよね。

さいごに、『新世界』はどんな本?

というわけで本の内容よりも無料公開された経緯の方が面白くて色々書いてしまいました。

しかし、『新世界』はちゃんと本としても面白いです。というか西野さんの活動が面白いんですよね。

  • 地図を作っている
  • 文字を売るサービスをしている
  • 美術館を作っている
  • 吉本興業のクラウドファンディングを作った

などなど、面白くてワクワクするような内容が盛りだくさんです。

全ページ無料なので、この機会に絶対読んだ方がいい良本です!

11月発売&絶賛ヒット中のビジネス書『新世界』を全ページ無料公開します(西野亮廣)

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