プロフィール

働きたくないアラフォー子供部屋おじさん。
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テア・シュテーゲンうますぎ。ポゼッション対カウンター【19/20 ラ・リーガ 24節 バルセロナ×ヘタフェ】

サッカー

ラ・リーガ第24節、バルセロナ対ヘタフェの試合を見ました。結果は2-1でバルサの勝利。

今期好調の3位ヘタフェに対し、バルサはポゼッションサッカーできっちり勝利しました。

ヘタフェ戦のバルサのスタメン

バルセロナは前節からまたメンバーと形を変えてきました。

中盤にデ・ヨングとアルトゥールを配置して、キケ・セティエン体制で初黒星を喫したバレンシア戦と同じメンツ。ただし選手の配置が変わっています。

伝統の4-3-3でポゼッション時はブスケツがセンターバックの間かセンターバックとサイドバックの間に降りてきて、両サイドバックが高い位置を取る形。

ちなみに同じメンツのバレンシア戦がこちら

このときは中盤厚めでショートパスは繋がるんですが、裏を狙う選手がグリーズマンしかいないため、停滞した内容でした。

ここから、今日のヘタフェ戦ではデヨングが裏に走ったり、アルトゥールも場合によっては裏に出たり、ヘタフェの4-4-2ブロックを惑わせる動きが出ていたのでうまく崩せていました。

中盤の一人は前線に顔を出す流動的なポジショニングだった

ポゼッション対カウンター

ポゼッションサッカーで攻撃重視のバルセロナに対し、全く逆の考え方、守備重視でカウンターサッカーをするヘタフェの対戦。これは見応えがありました。現在の2位3位対決ですしね。

今期の両チームの1試合平均のパス数値を見ると、相反する哲学が現れていました。

バルセロナヘタフェ
パス総数719本341本
得点までの平均パス数37本13本
1本のパスの平均距離16.3m21.9m

wowow バルセロナvsヘタフェ より

ショートパスを多くつないで得点するバルサと、長いパスを数少なくつないで得点するヘタフェが数字に出ていますね。パスの総数は倍以上、ゴールまでのパス本数も倍以上、そしてパスの長さも違う。省エネな印象のヘタフェ。まさにカウンターサッカーです。

さらにヘタフェはセットプレーでの得点が全体の40%を占めているようで、これはかなり高い数字。守備に不安があり高さもないバルサにとっては嫌な相手でした。

数値を見るだけだと守備重視のヘタフェの方が合理的に感じますが、そうでもないところがサッカーの面白いところです。

数字で見るとこんなに明確に差が出てるんだね

流動的な前線の動きが合ってきた感じ

バルサはブスケツを軸にデヨングとアルトゥールが顔を出して中盤でパスを繋いていました。ヘタフェの屈強でアグレッシブなディフェンスに対し、ボールを扱うテクニックに長けた選手を配置しましたね。この辺りはキケ・セティエンの信念が伺えます。

もしかするとバルベルデだったら強度を重視してビダルとかセメドも使っていたかもなって思いました。

この試合もポゼッションからチャンスメイクできていたのがよかったです。前線のグリーズマンの裏抜けと、プラスアルファで中盤のデヨングも飛び出していく形で、出し手と受け手のタイミングが合えば裏抜け一点って言う形を作れていました。

先制点はメッシのダイレクトパスから抜けたグリーズマンのゴールです。ああいう形は狙い通りだったんだろうと思います。

これまでのキケの試合を見たところでは一番よかったです。連動性がうまく合ってきた感じ。

数は少ないですが状況によってはアルトゥールも前線にランニングしていて、足元のパスとスペースへのパス、使う方と使われる方のバランスをうまく考えてプレーしているよう見えました。

下り目の中盤アルトゥールと上がり目のデヨングできちんと役割分担ができていた感じです。

デヨングはまだまだ良くなりそう

テア・シュテーゲンうますぎ

テア・シュテーゲンからのビルドアップも良かったですね。って言うかテア・シュテーゲンはやっぱ足元めっちゃうまいですね。利き足とは逆でも正確に長短のパスを使い分けているし、落ち着いているし。

マンマークではめ込まれていて、簡単にはビルドアップできなかったですが、グリーズマンへのフワッとしたフィードが素晴らしかったです。

毎回成功というわけにはいきませんが、グリーズマンもきちんと処理していて、ここの精度が高かったからこそバルサが先手を取れていました。

この日のテア・シュテーゲンの点で落とすような優しいフライパスは芸術だった

あとはビルドアップに関しては左センターバックはウムティティの方が良いのかな?ってちょっと思いました。この日は累積で出場停止だったラングレも悪くないですけど、ウムティティは周りに指示をたくさん出していろいろ狙っていました。出しどころがないと持ち上がったり、不用意なパスはなく、安定していました。

このビルドアップのセンスの点でキケ・セティエンは就任当初からウムティティを使っていたのかなって思いました。

リードした時のポゼッション

バルサはリードしてから、余裕のあるポゼッションの形ではなかったですね。

まあヘタフェのプレスが時間と共に緩んでいたので余裕はあったと思いますが、能動的に試合を支配するポゼションとまでは行ってなかったように思います。なんというかリードしてもこれまでのポゼッションスタイルを変えない感じ。

一番いい時のペップバルサの時だとリードするともう少し余裕を持ってボールを試合していた気がするんですよね。ショートパスでもっと両ワイドを広く使って相手のブロック移動させて疲弊させる感じ。

「こいつらからはボールとれねーわ」って相手を萎えさせる感じと言いますか、、やっぱあれはチャビ、イニエスタあってこそのポゼッションサッカーだったんでしょうね。

時間帯や状況に応じて、そういう試合運びができるとよりいいのかもなって思いました。

アルトゥールはチャビに、デ・ヨングはイニエスタになれるはず、、

おわり

ハードワークなヘタフェに対してきちんと繋ぐサッカーができていたバルサ。徐々にチームがまとまってきたように思います。

スアレス不在、冬はデンベレ復帰するから補強しない→デンベレ離脱という難しい状況でこの立て直しは素晴らしいと思います。

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