『100日後に死ぬワニ』が完結しましたね。
いやあ、泣きました。ワニくん、、
100日後に死ぬワニの何がすごいって、死へのカウントダウンを表示するだけで何気ない日常が変わって見えてくるところですよね。
何気ない日常の4コマがすべて意味深に見えてきます。擬人化した動物たちってところも何か、感情移入しやすかったです。
あと、ツイッターで現実の時間軸と同じ周期で100日間ずっと投稿され続けたのも新しかった。毎日19時に投稿される4コマを見ることで、ほんとにワニくんが同じ時間を生きているような錯覚に陥ります。
99日目なんて、桜の開花ニュースっていう季節ネタで、またグッとライブ感が増しました。
そして100日目。更新がいつもと違って15分くらい遅れたでしょうか。ぼくはニコ生の『「100日後に死ぬワニ」の最後をみんなで見守る放送』見ながら今か今かと待機していたので、ハラハラしました。
もしかしたら更新されないのかも?100日目は来ないエンドかも?とか色々考えました。もうこの作品が伝えたいメッセージは十分に伝わっているから、100日目はそれぞれに想像して、来なくていいエンドかもとか。
80日目まで、過去のストーリーが消されていたので「実は何もありませんでしたエンド」とか。実際は消されてなくて重かっただけっぽいですけど。
更新された最終話はいつもと違った形で。4コマだけじゃなかったですね。
やはりというべきか、事故死エンドでした。
花見をする楽しそうな仲間たちと、亡くなるワニくん。この対比がえぐかったです。可愛い絵柄っていうギャップがある上でさらにこの対比なので、よりギャップを感じて目頭が熱くなりました。
宇多田ヒカルの『誰かの願いが叶うころ』を思い出しました。誰かの願いが叶うころ、あの子が泣いてるよと宇多田ヒカルは歌いましたが、、
最終話、ワニくんの表情は見えません。ひよこを守って車に轢かれたワニくん。
でも、実際のところどうなのかはわかりません。
もしかしたらワニくんが歩きスマホで轢かれただけかも
もしかしたらただ単に信号無視する車に轢かれただけかも
ひよこは関係ないのかも
どれもありうるし、それが世の中だよな、わからないばかりでそして突然にでも死ぬんだよなって、そんな想像力を呼び起こしてくれます。それはそのままぼくの人生にも言えることで。
3日目には車道を歩くひよこを助けていたワニくん。100日目はスマホを持っていました。スマホを見ながら歩いていて、ふと車道に出るひよこが目に入り、助けるためにとっさに飛び出してしまったんでしょうか。
そんな一瞬のことで命は失われてしまうんですね。
それにしても、『100日後に死ぬワニ』名作ですね。書籍化するそうなので買いたいと思います。
書籍化にあたって「金儲けかよ」って意見もあったみたいですが、当たり前じゃんって感じですよね。ソシャゲと同じで、フリーミアムってやつでしょう。
っていうかこんなに楽しませてもらって、学ばせてもらって、今はお金の払いどころがないんですよ。ポチっといいねだけ。良い作品にはお金払わないとですよね。
さらに、映画化もされるそう。これは驚きですね。Twitterの4コマ漫画が、一大エンタテイメントまで、、すごい。
最終話の数分後に投稿された、いきものがかりのこの曲もめっちゃよくて、、
なんか映画化する前ですが、もう1本の映画を見たような感覚があります。毎日更新を見てきて、最終話を読んで、エンディングが流れてっていう。
受け身じゃなくて、自分で追っていっている分、普通に見るよりも前のめりな感じになります。ネットをうまく使った、新しい時代の新しいエンターテイメントですね。
本当に素晴らしい作品でした。
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