「100日後に死ぬワニ」終了後の怒涛の商業展開に反発する人が多いけど、それ含めてリアルを突きつけられた作品だった

漫画

『100日後に死ぬワニ』が完結しました。一夜明けて驚きの状況になっていますね。

書籍化、映画化、楽曲化、大量のグッズ販売。今までTwitterで無料で楽しめていたものが急に商品展開されたことに反発する声が多いようです。

終了後の情報量が凄かった

お金の払いどころの問題?

なんですかね、反発している理由は、「無料だと思っていたらお金取られた」みたいな腹の立ち方に似ている気がしました。旅行先の田舎道でお婆ちゃんにみかんもらって、くれるんだと思って食べたら100円要求されたモヤモヤ感みたいなね。

ワニくんが死んでしまった余韻で呆然としていたところに、いきなり『100日後に死ぬワニ』公式ツイッターアカウント現れて宣伝しまくるもんで、実際にはまだお金は要求されていないし、払っていないのに「払え!」と言われたような不快さを感じたのかもしれません。そうだとするとちょっとわかるなあと思います。

99日目までと違い、ちょっと遅れて100日目が投稿されてから色々と怒涛の発表だったので、びっくりしました。100日目はリアルタイムで追っていたからかもしれません。特に映画化はびっくりしました。

ただ、商業展開に関しては「そりゃそうだろ」って感じです。

昨日も書きましたが、終了前に書籍化が発表されて一部「金儲けじゃねーか」って反発があったみたいですが、そりゃ金儲けだよって話です。お金がないと生きていけませんから、生きるなって言われているようなものです。

ただ単に新しい稼ぎ方っていうことですよね。フリーミアムです。商品自体は無料で提供して、もっと楽しみたい人はこの先は有料ですよっていうモデル。

現代人はソシャゲなんかで慣れていると思うんですが、まだ慣れない人も多いみたいですね。

「電通が関与を否定」とかネットニュースの見出しになっていましたが、どっちでも良いですよね。しててもしてなくても作品の良さは、受け取った人にとっては変わりませんし。100日目を待たずして、作品が伝えたいメッセージは多くの人が受け取ったと思います。

死を扱った物語だったからナイーブな反応なのか

中にはコラボ曲で、いきものがかりが流れて白けたっていうツイートもあって、それに結構いいねがついていてびっくりしました。

なんでしょうか、一人のクリエーターが趣味でやっているもので、趣味だからこそ尖っているし受け手にも身近だったってところに良さを感じていて、だから電通に商業展開されたことに反発している感じなんですかね。

死を扱った物語っていうナイーブさもあるのかもしれません。死んだら急に天使の羽と輪っかをつけたワニくんのグッズ発売されたことに嫌悪感があるのかも。

でも、それだけ自分の人生を照らし合わせて読めた作品だったからとも言えますね。のめり込んだ人が多かった。それだけに、終わって急に死が売り物にされているような節操のなさを感じたのかも。

ただ、ここまでひっくるめても現実と同じだったりします。

元のツイートが探せないのですが、「好きだった爺ちゃんが死んでしまって悲しんでいたときに、親戚が遺産相続の話で揉め出したことと同じ」っていうのがあって、まさにそうだな、ひっくるめてリアリティ半端ないって思いました。

一発当てたら親戚が増える感じとかにも似ていますね。人間は軽薄なところもあります。

いきものがかりのエンディングに感動して泣いたけど、一夜明けた今、歌詞はいいけど曲調はベタすぎるしメロディのフックがないなーとか思っている移り気な自分がいたりする軽薄、、

商業展開も含めてリアルを突きつけられた作品だった

人間はそういう軽薄さも持っているので、『100日後に死ぬワニ』の圧倒的商業展開も納得だし、もはやそれひっくるめて作品として受け取れる感じが興味深いと感じました。

作品では自分の死をリアルに感じられて、みたくないようなものだけど、でも現実もそうだって突きつけられました。そして作品終了後の展開も世間の反応も含めて、人間ってそうだよなって突きつけられた気がします。

本当に凄い作品でした。

最後に、このツイートが印象に残っています。

死なない鳥、死なない人間、死ぬ人間、さまざまなキャラクターで「生きるとは」を描いた手塚治虫。死なねないことも怖いぞっていう想像力ある観点からも、「生きるとは」を伝えていたと思います。

それに対し、だた死ぬとわかっているワニをただ淡々とツイッターに載せて描いたきくちゆうき。

比べるものではないですが、生きることをテーマにした作品において『100日後に死ぬワニ』も間違いなく名作だと思います。

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