バルベルデ監督からキケ・セティエン監督に変わってからリーガでの3試合目、22節 バルセロナ対レバンテの試合を見ました。
結果は期待の17歳、アンス・ファティの2ゴールでバルセロナが2-1で勝利しました。
バレンシア戦の敗戦から修正したバルセロナは、縦に速いパスサッカーで試合を優位に進めていました。
アンス・ファティ17歳。高校2年生、、凄すぎ
対レバンテ、バルサのスタメン
今節はこれまでの3バックを廃止し、4バックに戻り、いわゆる伝統の4-3-3の布陣になりました。
オーソドックスな形ですね。ファティは得意な左サイドに行きました。メッシの動きに合わせてグリーズマンが左に流れたり、守備は戻ったり運動量豊富でした。
3バックの時はセメドでこの形ならセルジローの方がいいだろ、逆じゃんって思ったけど、セメドは今までバルサで見た中で一番のパフォーマンスだった
前半、3バック廃止、縦に速いパスサッカー
バルセロナはバレンシア戦から修正してきました。まず、3バックの形をやめました。状況に応じてブスケツが最終ラインまで降りていく形でビルドアップ。
横パスを繋ぎ、徐々に相手陣内に攻め込みポゼッションを高めハーフコートゲームをしていた先の2試合から大きく変わり、縦に早めの攻撃になっていました。
中盤のラキティッチとデヨングが運動量豊富に動き、前線まで飛び出していくことで、これまでよりも速い、ゴールに直結する形を作っていました。
開始早々から積極的に来て、4-4-2でコンパクトに守るレバンテに対し、このやり方でゴールチャンスを作れていたのがよかったです。
全体で押し込んでいくよりも、フィニッシュを直接狙いに行くスタイル
攻撃に直結するボール運びなため、どうしてもギリギリのパスが多くなり、ボールを失うこともあります。でも、この日のバルサは守備の切り替えがよく、ボールサイドに圧縮して奪うことができていました。デヨングとラキティッチの2人が頑張っていましたね。
奪われてもすぐに回収、キーパーまで戻してまたビルドアップっていう形で試合をうまく支配できていました。前半は危ないシーンはほぼありませんでした。
テア・シュテーゲンからのビルドアップの形がバルベルデ時代よりも良くなっていたと思いました。ブスケツが切られた時、ラキティッチが良い角度でタイミングよく降りていってそこを起点にビルドアップしていたんですよね。これがうまくいっていて。
これまでだと、ブスケツにいけない場合は他を探すか、なければスアレスに当てるって感じでしたけど、あの感じはキケ・セティエンが決め事として作ったのかなって風に見えました。バルサでは今まで見たことなかった気がします。
このパスサッカーでグリーズマンに2回、メッシにも2回ほどゴールチャンスがありましたが決まらず、この日決めたのはアンス・ファティでした。
ファティやっぱり左アタッカーの方が合うようで伸び伸びとプレーしている感じで、よかったです。ともにメッシから受けたボールで立て続けにゴールを奪い、チームを勝利に導きました。
前半バルサのゴールチャンスは8回。メッシとグリーズマン、それぞれ1点ずつは欲しかったなー
疲れか、決定力か、失速した後半
後半も立ち上がりからチャンスを作れていましたが、レバンテもゴールチャンスを作るようになりました。やはり中2日の疲れもあるのか、2点リードでうまくいっている余裕か、バルサはボールを回収できなくなってきました。
ラキティッチとデヨングの2人は前線にも飛び出していくし、失った時はボールサイドに圧縮する守備にがんばるし、ビルドアップ時は最終ラインまで顔を出すし、結構な運動量だったんじゃないかなと思います。この感じを90分は無理だろっていう感じ。取りきれずにサイドチェンジされることも増えたのでキツそうでした。
ビルドアップもさすがにラキティッチへのマークはきつくなり、すんなりいかないシーンも出始めましたが、テア・シュテーゲンからのビルドアップは徹底していました。
勇気あるビルドアップって感じでキケ・セティエンのベティスの良い時の感じ、あるいはやらかしも許容するペップ時代のバルサのビルドアップを見ている感じで面白かったです。これぞバルサって感じでした。
テア・シュテーゲンが余裕すぎて笑う。でも一回アルトゥールが奪われた1点もののミスがあった
前半と同じくゴールチャンスは作ったものの追加点は奪えず、逆にアディショナルタイムに失点し、3点目を決めきれない怖さが残りました。ちょっと嫌な感じで試合終了。
上位陣に通用するか?
というわけでキケ・セティエン監督体制のリーガでの3戦目は2-1で勝利となりました。
内容を考えるとちょっとゴール数が物足りなかったですね。メッシは今日は入らない日って感じでした。普段決めてるところが入りませんでしたね。
ただ、ゴールチャンスを作れていたことがよかったです。これは監督の手腕ですね。テア・シュテーゲンを含めてのビルドアップがうまくいっていました。
あとはこれが上位クラブに通用するかどうかだと思います。個人の能力があるチーム相手だとポゼッションの余裕もなくなるはずで、よりパスをつなぐ勇気が問われることになりそうです。
そう考えるとラキティッチはポジショニングやらバランスやらすごく良いけどボール保持は不安、となるとアルトゥールに期待!って思います。
次は国王杯で一発勝負でビルバオ戦みたいなので面白そうですね。
国王杯も放送してくれよ!WOWOWさん!!
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