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キケ・セティエン初陣!ポゼッションサッカー復活!だけど、、【ラ・リーガ19/20 20節 バルセロナ×グラナダ】

サッカー

リーガ・エスパニョーラ第20節、バルセロナ対グラナダを見ました。

バルベルデ監督が解任され、新監督キケ・セティエン体制になってから初めての試合、バルサは1-0で勝利しました。

キケ・セティエン初陣ってことでわりとしっかり見てみたんですが、期待半分、不安半分、なんとなくモヤモヤした感じが残りました。

バルベルデ監督、おつかれさま!

まず、前任のバルベルデ監督におつかれさまでしたと言いたいです。バルベルデ監督はシーズン中の解任で、電撃解任なんて言われています。

ぼくは解任反対派でした。別にバルベルデでも良いかなって。なぜかというといろいろ対策をしてくれる監督だからです。

今シーズンの頭は鳴り物入りで獲得してきたフレンキー・デヨングを使い続け、チームにフィットさせました。一方でセメドも使い続けてなんとかチームに合わせてセルジ・ロベルトを中盤で使う方策を立てていましたが、難しいと分かったのか、セメドを使うのをやめました。

ラキティッチの起用もそうですが、うまく行かないとわかるとその次の対策をちゃんと打ってくれる監督です。交代で流れをガラッと変える手腕も持っています。

今シーズンのスタートはメッシが怪我で不在な上、デヨング、グリーズマンなど主役級の新戦力を迎えた難しい立ち上がりだったことを考えると、首位をキープしていたのできっちり仕事を果たしていたと言えます。

まあスーパーカップを落としたことや2年連続で衝撃的な負け方でチャンピオンズリーグを落としていることを考えると、バルサというビッグクラブにおいては解任されてもやむなしなのかなと思ったりはしますが、、

今シーズンいっぱいは見たかったです。残念。おつかれさま、バルベルデ!

新監督キケ・セティエンってどんな監督?

キケ・セティエンといえば昨シーズンベティスでのポゼッションサッカーが印象にあります。バルサと正面から打ち合って4-3で勝利したんですよね。ゴールキーパーからのつなぎを大事にするポゼッションサッカーは魅力的でした。

キケ・セティエンはクライフイズムを持った監督のようですね。バルサの哲学には合うのでしょう。

バルサとは合わないけど監督として優秀だったバルベルデを切って、バルサに合うけど監督としては未知数なキケ・セティエンって感じでしょうか。

キケは昨シーズンのベティスも失速しましたし、どこかのクラブでタイトルを獲ったイメージもないので監督の実力としては未知数なのかなと思います。

前半、ペップ時代を彷彿とさせるポゼッションサッカー

キケ・セティエン初陣はこんなスタメンになりました。

スアレスが長期離脱、デヨング出場停止、アルトゥール怪我明けを考えると「まあそうなるだろうな」っていうスタメンでした。

が、試合中の形は特徴的でバルベルデとは結構変わりました。試合中はこんな感じ。

ポゼッション時はいつものブスケツが最終ラインまで降りてくる形ではなく、セルジ・ロベルトが3バックの右みたいになっていました。

メッシがゼロトップでその裏をグリーズマンやビダルが走り込んでいく形かなと。ただ、ビダルは守備バランスをうまく取っていて、試合が経過するにつれて最前線までいく回数は減っていました。

ブスケツが中盤にいることでチームのヘソの位置にいて散らし役としてブスケツらしいプレーがよく見られました。中盤の距離感が良くなってポゼッションサッカーが構築できていましたね。「バルサはこれじゃ!」って感じです。

ゴールまで焦らずポゼッションしていく様はペップ時代を思い出しました。前半のポゼッション率はなんと81%(最終的に83%!)です。明らかにバルベルデ時代と変わりました。

ポゼッションしつつ、攻撃の形も作りつつ、ゴールチャンスも3度くらい作れている上にピンチがない。ブスケツがカウンターの芽を摘むからですね。

ほんと昔のバルサって感じになりました。ペップ時代のサッカーが好きでバルサの試合を見始めたぼくにっとってはたまらない感じでした。

「こりゃそのうち勝てるわ」って試合運びに見えました。

ダメダメな後半、でもメッシが解決!

前半に崩せていたのは、左で作って右のファティでフィニッシュの形でした。が、右に入っていたファティは右利きで本職は左サイドなんですよね。

「左足の選手なら打てたのに!」っていう決定的なシーンが2度ほどありましたが、ゴールの可能性は薄かったです。これはファティが悪いというよりは適材適所じゃないなと。やっぱり右サイドは苦手なのか左に入って調子良い時に比べて連携できてなかったですし。

後半にここの修正をせず、選手たちも分かったのかファティにパスが行かなくなり、右サイドは停滞してしまいました。これが原因かはわかりませんが、気持ち良くポゼッションできていたパスがずれるようになって、流れが悪くなりました。

この日のカンプノウはかなり強風が吹いていたようでその影響もあったのかもしれません。カンプノウのバルサっぽくないパスずれが起きていました。

選手交代など動いて欲しい時間帯でキケ・セティエンは動かなかったですね。バルベルデなら後半頭から動いているイメージでしたが、、

とはいえ、グリーズマン、ビダル、メッシの中央の連携でバルサはゴールをこじ開けます。いつものようにメッシの決定力に助けられましたね。

まあポゼッションしてメッシが仕掛けられる仕組みを作っていたのでチャンスも多かったし「ゴールは時間の問題」な状況を作れていたので、メッシが決めてくれてよかったなと。

それにしてもグリーズマンとビダルはこの試合よかった。守備貢献ハンパなかった

キケ・セティエンがポゼッションサッカーをしたいことが分かったし、それは見ていて楽しいサッカーだけど、ただ、もしかしたら修正力とか柔軟性はない監督なのかも?と一抹の不安が残った後半でした。

バレンシア戦、真価が問われる

というわけでキケ・セティエン初陣は良いも悪いも半々って感じでした。

グラナダは今シーズン好調とはいえ、後半は10人になりましたし、このメンツが揃ってるバルサならもう2、3点欲しいなってのが正直なところです。

キケ・セティエンのやりたいことは明確に見えました。このやり方でどこまで通用するのか、次節のバレンシア戦に真価が問われますね。

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