いやはやもう年末ですね。
リーガエスパニョーラの2018/19シーズンもウインターブレイクに入りました。
ぼくが応援しているバルセロナは、2018年最後の試合のセルタ戦を2-0で勝利し、リーグを首位で年越しです。
そのバルセロナですが、ここへきてレギュラーメンバーが少し変わってきています。明暗を分けているのはデンベレとコウチーニョです。
デンベレが結果を出し始めていて、怪我で離脱していたコウチーニョが復帰してもベンチスタートになることが増えました。
というわけで、ここではデンベレとコウチーニョのレギュラー争いについて備忘録的に考えていこうかなと思います。
デンベレとコウチーニョのレギュラー争い
バルセロナに移籍したのはほぼ同時期の二人。
すぐにフィットしたコウチーニョと、ネイマールがさった後に鳴り物入りで加入したにもかかわらず、怪我がちでフィットもしていなかったデンベレ。
この構図が今や少し変わっています。
デンベレが結果を出し始める
昨シーズンは怪我から帰ってきてもなかなかフィットするに至らなかったデンベレ。今シーズンもそれほどバルサにフィットしている印象はないんですが、大事なところで点を取るという結果を出しています。
デンベレといえば今シーズンは練習に遅刻してくるという問題が取りざたされましたね。当時はレギュラーでもないしバルサにおいては下っ端なのに「こいつ大丈夫か」という感じでした。
そういった問題の制裁的な意味でも、単純にフィットしていないからという意味でもベンチを温めることが多かったデンベレですが、怪我人の多いバルサでの少ない出場機会を得て点を取りはじめました。今や苦しい試合で点をとってくれる選手というイメージがつきつつあります。
デンベレのプレーって見ていてなんか不思議なんですよね。足が速いのはまあ面白いくらい速いのでわかりやすいところなんですが、それとともにボールの持ち方が見ていて面白いです。
なんかふわふわとボールを保持していて、取られそうで取られない感じでディフェンスの間をすり抜けていく感じです。得意の切り返しも、「やるんだろうな」と思って実際やるんですが、これ、相手はほぼ確実に引っかかっているんですよね。
これは両利きというところが大きいのかなと思います。どちらの足でも次の動きに移れるから、利き足のある選手のボールの持つ位置とはちょっと違うのかなと思います。間合いが独特になりそうです。
デンベレはゴール前でもめちゃくちゃ落ち着いていますね。またとないビッグチャンスが急にきても、一度はシュートフェイントをできる冷静さがあります。
デンベレは今のこのプレーを安定してできるようになれば普通にレギュラーを獲得するんじゃないかと思います。
ただ、点を取って結果を出す試合でも、信じられないくらい軽いプレーがあったり、やっぱりフィットしていなくて一人で仕掛けてしまって簡単にボールロストしたりとまだまだムラっ気が多い選手ではあります。
まあまだ20歳と若い選手なので期待しつつ温かい目で見守りたいですね。
コウチーニョが出場機会を減らす
コウチーニョは怪我をしている間にデンベレにポジションを奪われつつあります。実際にチームにフィットしているのはデンベレよりもコウチーニョの方ですが、最近の途中出場ではいまいち結果を出し切れていません。
得意の左サイドのカットインからのファーサイドへの右足のシュートがリーガではもう研究されている感じがあります。
ちょうど日本代表の乾貴士も同じで、急に点が取れなくなっていましたが、そういうボールの持ち方をするのでディフェンスは守りやすいのかもしれません。そのせいでなかなか結果が出ないと。
コウチーニョの場合はテクニックがありボール持ててしまうので、一人でその角度まで持っていって強引にシュートまで持っていくプレイもここ数試合ではありました。ひとりよがりな感じがあって、結果が出ていない焦りが見えるプレイですね。
悪い意味で「ブラジル人っぽいなー」と思ってしまうんですが、ここ数試合ではボールを一人で持ちすぎな印象があります。
コウチーニョはカットインシュートという武器もある選手ですが、動きも良いし守備もきちんとできる選手なので、やはり交代して結果を出す選手というよりは、スタメンから長い時間出場してチームに貢献できるタイプだと思います。
左サイドのジョルディ・アルバとの連携も良いし、何よりスアレスとの相性が良いですよね。
焦らず普通にプレイしていればすぐにレギュラーに戻ってくると思います。まあ怪我で出遅れただけだろうなとは思うのでコウチーニョのパフォーマンスにはあまり心配はいらない気がしますね。
嬉しい悲鳴、今後も期待!
思えばリーガ2018/19シーズン開幕当初はデンベレもコウチーニョも先発メンバーでした。この枠が1つになったのはアルトゥールの存在なんですよね。
アルトゥールがチャビの後継者としてバルサにハマったので、中盤で出ていたコウチーニョが一列上がることになりました。そしてデンベレがベンチに回ったんですよね。
それがうまくハマっていて今シーズンのベストメンバーだなという感じがしました。クラシコの時のメンツですね。この時怪我でメッシが出れなかったんですが、このスタメンでラフィーニャのところにメッシが今シーズンのベストになるだろうなとこの時は思いました。
それがここへきてうれしい悲鳴で、デンベレが決定力を武器に頭角を現しはじめ、レギュラー争いが激化という感じです。リーガが始まればこの構図はまた変わって行くでしょう。ビダルも出場機会をつかみ始めましたし。
というわけで、ウインターブレイクでひと段落したので、ここではデンベレとコウチーニョのレギュラー争いを振り返ってみました。今後のバルセロナがどうなって行くのか、楽しみです!
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