6年ぶりに『ザ・ドリームマッチ』が戻ってきました。テレビ番組でこんなにワクワクしたのは久しぶりです。
めちゃくちゃ面白かったので、感想を書いていきます。
フィーリングカップルの時点でバラエティ番組として面白い
ドリームマッチとはお笑い芸人たちがフィーリングカップル形式で一夜限りの新コンビを結成してネタを披露する番組です。
まず最初にコンビを結成するわけですが、この時点でもうバラエティとしてめちゃくちゃ面白かったです。
実力のある芸人ばかりの中で、誰が人気なのか?芸人に人気な芸人が明かされたりするので興味深いんですね。
ツッコミで人気なのは意外にもオードリー若林でした。4人から指名されていて、野性爆弾くっきーと決まり、一番最初にコンビ成立。
ぼくはツッコミだと、ザ・ツッコミって感じでキャラが立っている小峠か伊達が人気なんだろうなと思っていたので、意外でした。若林はツッコミとしてというよりは優秀な芸人として選ばれたのかもしれませんね。
ボケはというとロバート秋山に人気が集まりました。これは妥当ですね。千鳥ノブと早々にコンビ成立。
どこに票が集まったのか全て明かされたわけじゃないのでわかりませんが、やっぱり人気のある芸人から成立していきます。その感じは面白いですね。
今回のメンツで言うとチョコレートプラネットが弱いなと思ったんですが、やはりと言うべきか最後まで残ってました。あと一歩で売れ残ったチョコプラ同士が組む流れに。
新コンビ成立せずで企画倒れですが、どうせなら企画倒れもみたかったなと。
なんですかね、チョコプラってネタは面白いしバラエティの立ち回りもうまい、両方がボケもツッコミもできる感じがするけど、個性ですかね。二人ともモノマネもできるし、リズムネタも当てたし、でも個性かなー。器用貧乏感がエグい。
あと気になったのは渡辺直美がツッコミの方にいたこと。どう考えてもボケだろうと。
ってわけで渡辺直美が入る組はボケとボケで壊れ枠になるだろうなと思いましが、ハライチ岩井がずっと熱烈にアタックしていたようで、成立。程よく落ち着くのかなって感じでした。
ネタ合わせは2週間。
今回は皆売れている芸人ばかりだし、全く会ったことも喋ったこともない芸人同士はいない感じでした。ネタもすんなり決まっていくようでしたね。
ザ・ドリームマッチ2020
と言うわけでここからは各コンビのネタの感想を書いていきます。いやーほんとは見た友達と喋りたいなー友達いないけど
千鳥 大悟×ハライチ 澤部
千鳥の漫才とハライチの漫才を混ぜたハイブリッド漫才。
めちゃくちゃ面白くなりそうな2人だけにトップバッターがもったいない気がした。
岩井が生み出したハライチシステムの万能さと有能さを証明した漫才って感じ。ぶち壊してからがちょっと長く、千鳥がやっぱりネタじゃなくて人で作ってる漫才だから、相性の部分でもうひとつ跳ねないのかなあとか思った。
バイきんぐ 西村×サンドウィッチマン 伊達
占い師のコント。
カップルは早めに成立したが、ネタ作らない同士の意外な組み合わせ。
伊達が好きなボケをやっている感じ。野球ネタ連発は若い女性の観客を気にしないスタンスが好き。ぼくも野球は知らないけど、角のサイドスローを久しぶりに見てめちゃくちゃ笑った。
オチがずるいような、、
バイきんぐ 小峠×霜降り明星 せいや
多重人格の下着泥棒取り調べコント。
せいやの一生懸命に体で表現していくボケっていう特性を多重人格者っていう設定にすることでうまく使っていてすごいと思った。
完成度が高く、普通のネタとして見れたから、最後もっと何か勢いなのかフレーズなのか欲しくなってしまった。
ロバート 秋山×千鳥 ノブ
写真撮影のコント。
コントを一度もやったことがないノブ。でもノブをノブとして出すことでコントを作っていてさすが。
秋山は変な人を演じる得意分野で、ノブはノブのままで嘆きツッコミができる設定でお互いの良い部分で作り上げたすごいネタ。これこそ相性抜群って感じ。
ノブの嫌な毛量、ジーパンってツッコミも最高だったし、秋山の口の皮食ってたり思春期の顔とか、両方の良かったところがすぐ思い浮かぶ。これ以上上ないだろ、優勝!って感じだった。
ナイツ 塙×チョコプラ 長田
怪しいセミナーのコント。
ツッコミでくさびが刺さらないので、淡々とボケ続ける感じで、ニヤニヤしながら見る感じ。変なグラフは良いボケだったから、もっとパワーのあるツッコミが欲しかったなと思った。コントしてるナイツ塙が新鮮だった。
サンドウィッチマン 富澤×ナイツ 土屋
ナイツの漫才をフリに使った漫才。
ナイツの漫才は富澤でもできる感があったので、これは塙はどう思うんだろうって気がした。でもまあハライチしかり、最近のミルクボーイしかり、独自スタイルの確率が漫才だったりするから芸人の器用さがあれば誰のでもすんなりできるんだろうか。
漫才を壊してコントになっていたけど、ちょっと空回りしたかな?
ハライチ 岩井×渡辺直美
醤油と塩の魔人コント。
両方ボケのスタンス。渡辺直美の最初のインパクトが大きかったけど、岩井の方がさらにインパクトあって笑えた。お前もかよと。
仕組みが分かってからの歌の尺がちょっと長く感じた。皿をどんどん出して畳み掛けられそうだったのに、って思ったけど、このコンビに関してはネタ合わせ1週間だしなーと思ったり。
チョコプラ 松尾×霜降り明星 粗品
関西人いじりコント。
コントとしてまあ普通に面白い上に、もうひとつ角度とつけてきた実験的な笑い。なんか千原ジュニアがやりそうな感じだなーと思った。
最初のTシャツのサーモグラフィーで、本当はボケがボケじゃなかったっていうミステリーな感じに行くかと思いきや、後の半身浴や脱糞はそのまま笑いの方。ミステリーか笑いか、どっちかに振った方が良かったんじゃないかと思った。
野性爆弾 くっきー×オードリー 若林
野性爆弾のコント。
コンビになった時のネタが見えない相手だから組んだ若林と、見える相手だから組んだと言うくっきー。今回コンビ成立第一号のコンビのネタは、、ただの野性爆弾の、というかくっきーワールドのコントだった。
つかみのドアのガラスを打ち破る狂気なボケはもう一番笑ったかも。めちゃくちゃ面白かったけど、ただただくっきーのネタ。
くっきーも好きだし、オードリー も好きだから期待したけど、期待以上に笑ったけど、なんか、時間経った今思うと肩透かし感ある。野性爆弾のネタが面白かったよねーって感じ。
南海キャンディーズ 山里×オードリー 春日
漫才を練習する漫才。
4度もフラれた山里がなんとか春日と組めたコンビ。芸人としてめちゃ優秀な山里がどうしても春日と組みたくて、ついに組めた、じゃあどんなネタだ、さらにはトリだっていうハードルがあったので、正直拍子抜けだった。
滑ったら客が加害者っていう考え方は面白かった。春日というキャラクターに合うフレーズって感じ。
6年ぶりのドリームマッチ2020の雑感
最優秀コンビはロバート秋山×千鳥ノブコンビでした。誰がどう決めているのかわかりませんでしたが、まあ誰がどう決めてもそうだろうっていう納得の一位でしたね。
久しぶりにドリームマッチを見て感じたのは、2週間っていう時間しかないのに、ほとんどの組がしっかりしたネタを作った上でチャレンジ要素も足しているのがすごいなと思いました。
お互いの特徴を出した上で、さらにまだやったことのない感じにチャレンジしていた組が多かったように思ったんですね。その余裕がすごいと思いました。
逆にいうと2週間もある、何かしなきゃ、っていうハードルを芸人側が感じていたのかもしれませんね。それか、逆に「チャレンジしましたよ」っていう言い訳作りか。まあそんなことはないか。
特にチャレンジしていたのは富澤×土屋コンビ。そもそも新コンビなのでやったことがないのに、その上で今までやったことがないものを足してみようっていう姿勢がカッコ良かったです。
今回どの組も完成度は高かったと思います。芸人の凄さを感じました。
その一方で、昔のようにコンビ成立の何時間後かにネタ披露、っていう形でも見てみたいなって思いました。ネタ作り中にダウンタウンが冷やかしに行く的な。
うまくいかないコンビのうまくいかなさも見たかった気がします。
ドリームマッチ、来年もやってくれるのかな?
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