2019年7月から9月にかけて放送されていたテレビアニメ『彼方のアストラ』を見ました。
これがめちゃくちゃ面白くて、非の打ち所のない素晴らしいアニメでした!
彼方のアストラ
彼方のアストラの原作は漫画で、web漫画として少年ジャンプ+に掲載されていたものがアニメ化されたものです。漫画大賞2019を受賞するなど評判の高い作品です。
漫画は今でもネットで3話まで無料で読めます
[1話]彼方のアストラ – 篠原健太 | 少年ジャンプ+
kindleも出ていますし、紙の本も出ていて全5巻のようです。
『彼方のアストラ』は宇宙で遭難した学生9人が力を合わせて帰還を目指す話です。
ストーリー
彼方のアストラ – Wikipedia
西暦2063年、「大自然の中、生徒だけで5日間を過ごす」という惑星キャンプの目的地である惑星マクパで、ケアード高校の生徒たちが遭難する。5012光年の彼方からメンバー全員が協力しながら様々な苦難を乗り越え、最後には遭難事故を起こした犯人を突き止める。無事に帰還してからは、遭難事故の裏にある陰謀を暴き、メンバーそれぞれが人間的に成長を果たす。
彼方のアストラは面白すぎる
ぼくはweb漫画でちょこっと読んで、アニメに移って毎週見ていた感じです。なんていうかほんと面白くて、、語彙力失う面白さなんですよ。
ストーリー的にはミステリーの要素もあるので、ネタバレなしで感想を書いていきます。でも、ネタバレなしだと面白さをどう伝えればいいか、、
無駄がない、完璧すぎる
彼方のアストラは漫画は全5巻、アニメでも12話(1話30分、初回と最終話のみ1時間)ですっきりとまとまっています。短くもなく長くもなく、物語にまったく無駄がないんです。
アニメにありがちな変な引き延ばしもなく、説明不足もなく、適度に笑いがあってエンタメ性も高いんですよね。
王道をまっすぐやって完璧にこなしている感じがします。
初回に状況説明があってストーリーの大枠が語られたのち、謎に迫りつつメンバー9人の生い立ちを語っていきます。
1話につき一人、過去が語られていきます。それぞれのエピソードが良くてメンバー一人一人に感情移入できます。丁寧に練り込まれたストーリーです。
宇宙で遭難しながら、なんでこうなってしまったのか大きな謎に少しづつ迫っていくので、一人一人のエピソードを紡ぎながらでもだれることがないんですよね。無駄なく、でも感情に寄り添って物語は進んでいきます。
今の時代に伝えられるメッセージ
これはネタバレの部分になってしまうので書けないんですけど、物語から投げかけられるテーマがほんと素晴らしいんです。
伏線はたくさんあるんですが、一番核心をついたものが「そう言えばそれ言ってなかった!」みたいな実に巧妙なもので、そこがこの物語の核になっていて、ほんと良くできているというか、よくこんなん作れたなって思います。
その伏線から解き明かされた答えが作品が投げかけるメッセージにつながるんです。それはいかにも現代人に必要なもので、今の時代に求められるものなんですよね。人類、人間、自分のことを思い返す重大なメッセージなんです。
これにグッときます。1話1話、面白くて少年漫画的に続きが気になって夢中で見ていたら最後はこんなところまで連れてきてくれるなんて、、
王道、大傑作
ぼくは集中力なかったり忘れっぽい人間なのでミステリーは嫌いだし「伏線とかめんどくさっ」って思う人間なんですけど、『彼方のアストラ』はそういう人でも楽しめる物語のわかりやすさがあります。つまり王道なのだなと思います。
えてして王道はひねりがなくて何かの焼き増しだと捉えられてしまうのかもしれないけれど、ぼくは新しい王道だと思ったし(矛盾してるか?)大傑作だと思いました。
アニメとしては作画はよくできているし絵柄もクセがなく綺麗で見やすいです。今はネットフリックスやHuluで見れるようです。超絶おすすめアニメです!!
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