森保ジャパンの3戦目になる、国際親善試合キリンチャレンジカップ、日本対ウルグアイが今日(10月16日)行われました。
なんと日本は強豪のウルグアイ相手に4-3で勝利!
驚きの勝利です。新生森保ジャパンはこれで3連勝。
過去2戦のコスタリカ、パナマはまあ格下と言っちゃあなんですが、まあ勝てる相手という感じ。その上で今回の格上ウルグアイ戦でようやく森保ジャパンの本気、そして世界に通用するのかという部分が見れると期待していました。
期待以上の内容と結果でした!
ウルグアイ戦、日本代表のスタメン
交代:後半29分柴崎→青山、後半42分中島→原口
システムは4-2-3-1のような4-4-2のような形でしたね。
ディフェンス時は4-4-2で南野が前線に上がって大迫とプレスをかける形。オフェンス時は大迫がワントップでありながら、ボールをもらいに降りてきたり、得意のポストプレーで起点になったり。その間のスペースを南野が狙っているという感じでした。
ウルグアイは本気だったの?
2018ロシアワールドカップ では、日本より上のベスト8まで進んでいる格上のウルグアイ。この国は堅い守りと縦に速いカウンターのうまさが特徴の国です。W杯の初代優勝国としても有名ですね。
そんな国になんと日本が勝利し、4点もとっているというのは本当に驚きです。
そこで一つ浮かび上がる疑問が一つ。
ってことです。この試合はキリンチャレンジカップ。国際親善試合です。日本がウルグアイを日本に招いてのフレンドリーマッチです。
そういう試合にウルグアイはどういうモチベーションで挑んできたか、結果に大きく関わってくるところです。やる気のないウルグアイに勝っても意味ないですよね。
今回ぼくはウルグアイは本気だったと思っています。ベストメンバーとは言えませんがほぼ1軍だと思いますよ。
ウルグアイは世界的なセンターフォワードのバルセロナのスアレスや、守備の要になるセンターバックのホセ・マリア・ヒメネスという選手は来日していませんでした。
というわけで攻撃迫力がイマイチだったり、守備の固さがいつもより劣るのかなという感じはありました。
けれども、日本もW杯で活躍した乾貴士を呼んでいなかったり、ヘタフェで試合に出れずに調子の悪い柴崎を「自信をを持ってもらうため」という理由で読んでいたりと、まだチームを作っている過程のチームです。
というわけでほぼ一軍のウルグアイ対ほぼ一軍の日本という感じ。
格上ウルグアイと格下日本という力関係は変わっていないと思ます。なので今回の勝利は本当に素晴らしい勝利だったと思います。
中島翔哉、シュート撃ちまくり
この試合で目立っていたのは中島翔哉です。南野の先制点のアシスト、大迫のゴールを生んだミドルシュートなど、得点こそなかったもののチャンスメイカーとして大活躍していました。
ぼくは「中島めっちゃシュート打つじゃん!」という印象でした。そしてそれがめちゃくちゃ効果的だったし可能性があったのがよかったですね。
中島のシュートはほとんど枠に飛んでいました。なので、ただシュートを打って攻撃が終わってしまうような、攻撃が単調になってしまうようなわけじゃなく、相手に怖さを与えていたと思います。
大迫の得点がそうでしたが、チームとして「中島がシュートを打つからこぼれ球を狙う」という意識があったのかもしれませんね。
相手の陣地に押し込んでいるからこそ、高い位置に大迫や南野がいる。その段階でシュートを打つというのは、シュート自体が入らなくても脅威になる攻撃になっていたと思います。
ウルグアイのゴールキーパーのムスレラも名手ですが、シュートを打たれたときに、詰めてくる選手がいる状態だったので、中島の枠へ飛んでくるシュートは嫌だっただろうなと思います。
可能性のあるミドルシュートとともに、中島はドリブルでもチャンスを生んでいましたね。相手を抜き去るドリブルではないんですが、必ず1枚剥がして選択肢を増やした上でプレーしていたので、パスとシュートの両方の選択肢が両方活きていました。ウルグアイは守りづらかったでしょうね
シュート、ドリブル、パスとそのプレー全ての思い切りがよかったのがとてもいいなと思いました。
直接試合に関係ないシーンですが、コーナーキック前のリフティングからはコンディションの良さが伺えましたね。
ああいった形の試合の外でのリフティングは割と見る光景ですが、ああやって足でまたぐようなテクニックのあるリフティングを自然にやる感じというのはなかなか見たことがないです。一瞬のシーンでしたがインパクトが残りました。
2ゴールの南野拓実は3戦連発
南野拓実は森保ジャパンで結果を出し続けていますね。
先制点のターンは本当に素晴らしかったです。世界的なセンターバックであるウルグアイのゴディン相手にあのターンなので、確かな実力を証明したと言えます。
南野のポジションで言うと、日本代表には絶対的な存在としてドルトムントの香川真司がいます。南野はこの香川を脅かす存在として成長していますね。
堂安律が代表初ゴール
森保ジャパンになって初めて日本代表に呼ばれた堂安律。これまで期待通りの活躍はしていましたが得点はありませんでした。
それがこのウルグアイ戦での初ゴール。素晴らしい活躍でした。
堂安は本田圭佑を思わせるような発言力も魅力で、まさに「勢いのある若手」という感じです。ハングリー精神のある、ゴールに飢えているアタッカーというイメージがあります。
攻撃面ではそのイメージはそのままに、この試合では守備でも光っているなと思いました。
堂安は守備時にちゃんと相手のパスコースを切ってプレスしていました。低い位置まで戻ったときにも、ただクリアするだけじゃなく、大迫へ繋いでマイボールとして活かすなど、世界基準の現代のアタッカーに求められる守備をきちんとやっていたと思います。
この辺はさすがオランダリーグでバリバリやっているというところなんだと思います。サッカーの戦術理解の部分がしっかりしている感じですね。
攻撃の選手だから攻撃だけというのはなく、高いクオリティーで守備もできる上での攻撃力という感じです。ちょっと前の日本代表の選手にはないものだと思います。
森保ジャパン、良い!
さてさて、森保ジャパンは3連勝で素晴らしい滑り出しです。結果も内容も出ていますね。
森保監督は本当に優秀な人なんだなという感じがします。ちゃんと選手を見ているなと思いますね。
海外で結果を出している若手をちゃんと呼ぶしちゃんと使う。クラブでくすぶっている柴崎も使って自信を持たせる。その上で勝つ。この辺りのマネジメント能力が本当に優れているなと思います。
中島、南野、堂安という前線の選手は、日本代表の選手として大きな自信をつかんだと思います。それに、世界に通用するという証明をしましたね。
しかし、ちょっと思うのが、こんな素晴らしい日本人の選手たちが、たった4ヶ月前の日本代表には呼ばれていなかったという事実です。特に堂安、中島なんかは交代選手として日本代表の大きな戦力になったはずです。
彼らがいまの代表で結果を残した分、「やっぱり世界に通用する選手じゃん。なんでW杯に呼ばなかったんだ」と思ってしまいます。
ただまあ過去を振り返ってもしょうがないですけどね。森保監督は選手をちゃんと呼ぶしちゃんと使う、選手をよく見ている監督だと思うので、今後こんなことはなくなっていくだろうと思います。
年明けのアジアカップは期待できますね!
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