『映像研には手を出すな!』のアニメ第1話を見ました。
漫画が面白いと噂だけは聞いたことがあって、アニメ化を機に見て見たらなかなか面白そうな、面白くなりそうなアニメだったので第一話の感想を書いていきます!
『映像研には手を出すな!』あらすじ
『映像研には手を出すな!』は月刊スピリッツで連載されている大童澄瞳の漫画です。
高校1年生の浅草みどりは、アニメーションは「設定が命」と力説するアニメ好き。
スケッチブックにアイデアを描き貯めながら、1人では行動できないとアニメ制作への一歩を踏み出せずにいた。
そんな浅草の才能に、プロデューサー気質の同級生・金森さやかはいち早く気づいていた。
さらに、同じく同級生でカリスマ読者モデルの水崎ツバメが、実はアニメーター志望であることが判明。
3人は脳内にある「最強の世界」を表現すべく映像研究同好会、略して“映像研”を設立、活動を開始する。アニメづくりをアニメで描く、青春冒険部活ストーリー。
映像研には手を出すな! | NHKアニメワールド
宮崎アニメばりの気持ちいい動き
第一話「最強の世界!」では、彼女たちが思い描いたアニメーションがそのまま映像化されていました。コレが見ていてめっちゃ気持ちいい映像で。
良い感じに古くてメカメカしい街や乗り物が動く感じでめっちゃ良いんです。冒頭に「未来少年コナン」のコピーが上映されるシーンがありますが、まさにその感じ、宮崎アニメの動きの気持ち良さがあるんです。宮崎アニメファンは必見だと思います。
気持ちいい動きって言わばちょっと過剰な動きです。
例えば『千と千尋の神隠し』で千尋が走るシーンで千尋がめちゃくちゃ足が速かったり、扉が閉まるギリギリで滑り込んでセーフみたいなハラハラドキドキワクワクな感じ、実写ではできない少し盛った表現ですね。
こういった動きが宮崎アニメっぽくて、おいしいところをちゃんと表現している感じがしました。
ストーリーがないから自由
で、『映像研に手を出すな!』の場合はアニメの中のキャラクターが描くアニメなので妄想世界ではあるわけです。
妄想世界なのでストーリーによる縛りはない。なのでアニメが気持ちよく動く、良いところだけ表現できるんです。
さらに、妄想世界、イメージなのでラフな線でも伝わるから作り込む必要がない。色とかはちゃんと塗っていませんでした。なので普通に動かすよりも労力的に楽?だと思うんですよ。
すると今回の第一話のようなクオリティの映像が毎話見れるんじゃないかと思います。
『映像研には手を出すな!』アニメーションのいいとこ取りの映像が見れるような気がします。
彼女たちの作り方は、「この機械がある世界ってどんな世界だろう?」みたいな感じで、先にストーリーじゃなく、デザインや世界観ありきで作っていきます。つまりストーリーに縛られないので、動きとして気持ちいい映像が作りやすいとも言えます。
これは宮崎駿の映画感と同じだなと思いました。
たしか宮崎駿は映画について「ストーリーに感銘を受けるのではなく、パッと映像で心を掴まれたものが残っている、そういうものが好きだった、それが映画なんだ」というようなことを何かのドキュメンタリーで語っていた気がします。
アニメ制作の裏側
第一話では主人公が文化祭で上映されているアニメ(未来少年コナンのオマージュ)の分析をしています。これが、オタキングの岡田斗司夫がアニメを解説しているような感じで知識量が豊富だし論理的な説明なので面白かったです。
素人のぼくは映像を見ても単純に「気持ち良くてワクワクする映像だな」と思うまでですが、なぜそう感じられるようになっているのか、制作者側のわかっている人の視点で詳しく解説してくれる。これがアニメの裏側を覗いているようで面白かったです。
女子高生だからポップ
まあ、何にせよ主人公がかわいい女子高生3人組ってのがいいですよね。女子高生は正義です。
さらに、この3人組はいい感じにキャラが立っています。声の特徴ともすごく合っていて役割分担が完璧にできていてキャラクター的で良い。ズッコケ3人組感がありました。
主人公の浅草みどりの、愛嬌があって、でもちょっと引っ込み思案なところがグッときました。
女子高生のフィルターを通すことでアニメ制作などの小難しい話題もポップに伝わるだろうなと思いました。
ニコ生ブロマガ時代によく見ていたんですが、岡田斗司夫のアニメ解説は面白いんですけどおっさんなのでポップさゼロで。徐々に見なくなりました。久しぶりに見てみようかな、、
おわり
というわけで『映像研には手を出すな!』のアニメ第1話を見ての感想でした。宮崎アニメのような気持ちいい動き、高いクオリティの映像で、それだけでも満足なのに、今後の展開も気になる面白そうなアニメです。毎週録画決定!
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