<数年前に書いた愚痴ブログです>
ネタがないので今日も愚痴。
僕の仕事は肉体労働である。まだ機械に代替されない程度には複雑な仕事を、人間の体力で解決してお金にかえる仕事だ。この寒い冬でも汗はかくし、とてもカロリーを消費する。
僕はこの仕事を始めて間もない頃は何キロか痩せたし、中年にさしかかっている今でもほとんど体重は変わっていない。それは消費カロリーの多いこの仕事ゆえのことだと思う。大変な現場では筋肉痛になったりもする。おじさんだから翌日じゃなくて1日遅れてくるけど。
というわけでうちの会社に太っている人というのはあまりいない。デブとしてこの会社に入ってきた人でも、入社して1年で10キロ痩せてガッチリ体型になった人もいる。
うちの仕事をしていれば、食生活がそのままであれば、どんな人でも痩せていくだろうと思われる。体を動かした分だけ食欲が増したとしても、現状維持か少し痩せると思う。脂肪が筋肉に変わるはずだ。
筋肉は脂肪よりも重いらしいので数値としての体重は増えるかもしれないけど、痩せた太っただの見た目の印象は良くなるんじゃないかと思う。
そんな会社の中で、1年で10キロ太り、今年の目標はダイエットだと息巻いているおじさんが一人いる。社員で古株、この道25年になろうかというおじさんだ。
このおじさんは小学生の時から吸っていたタバコを何年か前にやめて、1年で一気に10キロ太った。口寂しくなり間食が増えたのだろう。
このおじさんは自分がタバコをやめてから「寿命が縮む」という理由で車内禁煙の厳しいルール化をしたんですよね。まあぼくも吸わないからそれは助かるけど、その態度の変わりように自分本位の人間性が見えました。時代的に当然なルールだけど、その言い方とかがね…すごかった
移動中のハイエースではよくスナック菓子を食べている印象がある。昨日も運転席足元に柿ピーが落ちていた。食べるのは勝手だけど気をつけてもらいたいものである。
おじさんはタバコをやめて太ったことを数年気にしていたが、当然気にするだけでは体重は減ることはなく、まだ徐々に増えているらしい。というわけで今年の目標がダイエットなのだとか。ジムに通うとか言っている。
そのおじさんの仕事ぶりをそばで見ている僕に言わせればこれはふざけた話である。ちゃんちゃらおかしい。我々がやっているのは肉体労働なので、日々の仕事をもっときちんとやれば、太ることはないと僕は思っているからだ。
おじさんは社員で権力があるので自分で仕事を選べる立場だ。分業制のうちの仕事は役割によって肉体労働の比率が全然違う。
機械の力を借りているので、使いやすい機械だったりするとほとんど体力を必要としない。逆に仕事内容によっては、完全に一日中手作業な肉体労働もある。
つまり、その日の役割分担によって全くカロリー消費が違う。その決定権は現場責任者にあり、職歴が長い人間にある。
普通のバイトであれば肉体労働の比率が大きく、たまに楽な機械作業をやらせてもらえるというバランスだ。現場責任者はチーム統率など他に仕事があるので、基本は負担の少ない機械作業で、ごくたまに肉体労働という感じだ。
現場によってはみんな肉体労働という場面もある。逆に、みんな機械作業ということはない。やはり基本は自分の体力が必要な肉体労働がメインになっている。
なので、ジムに通う前に、肉体労働の割合を増やせば痩せるじゃん、といつも肉体労働を振られている僕などは感じるわけだ。他の社員は「いつも肉体労働だから今日はこっち」とか、人のバランスを見て役割を変える。いろんな人に機械も触らせておかないといざという時に潰しが利かないし、後進が育たないからだ。
けれども、このおじさんはいつも自分が楽な仕事をとる。必ずと言っていいほど肉体労働は他の人間にやらせる。普通の人は楽な作業が連続すればさすがに…っていう感じで楽な仕事を下に振ってくれるのだが…
でいて機械作業でも仕事も遅い。とにかく動きが遅い。このおじさんの早歩きする姿すら、僕は見たことがない。
昔からいる人曰く、年々動かなくなってきているとのこと。まあ年齢もあるのでしょうがないだろう。
ただ、ジムに通ってカロリーを消費するならば、普通の社員のように自分も肉体労働をすれば良いと強く思うのだ。
僕はこのおじさんと仕事をすると自分のノルマが増えるので嫌なのだが、最近たまたまこの人と仕事がすることが多くて憂鬱である。
明日も一緒だ。やれやれ。おじさんは明日の柿ピーは何味にするんだろうか。
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