<数年前に書いたブログの再掲です>
学生のころ「ペットは死んでしまうのが悲しいから飼いたくない」と言った友人がいた。
その気持ちはわかる。ペットの死の悲しみは、そもそも飼わなければ存在しない悲しみなのだ。
ペットロスという言葉もある。長く一緒に暮らし、家族となるペットの死の悲しみは深い。
そもそもペットを飼うのは大変
ペットを飼うということは、死の他にも色々と大変なことがある。
生き物であるから、毎日の世話が大変だ。食事の世話、トイレのしつけ、数えだしたらきりがない。
犬は毎日の散歩が大変だし、猫は柱や壁で爪とぎをするのが厄介だ。それでいて犬も猫も毛が抜ける。獣臭がする。そういう世話をするために、お金も時間もたくさんかかる。
ペットを飼うメリット
ただ、メリットも大きい。
メリットという言い方はおかしいかもしれないけど、メリットデメリットで考えるべきであると思う。ペットを飼うということは命を預かることになるのだ。ここははっきりさせておいた方がいい。
癒し
ペットを飼うメリットはもう完全に「癒し」である。
見ているだけで癒される。自分の心の汚さが洗われる。触れ合っても癒される。頭などを撫でてやると本当に気持ちよさそうな顔をする。もう、ほんとかわいい。自分が優しい気持ちになっていくのを感じる。
僕は特に犬を押したい。犬は目がいい。どこか遠くを見て、寝っ転がっている時のあの素朴な目。あの目が僕は大好きだ。
じーっと目を見て、さんぽに行くフリなんかすると、「え?なに?さんぽ?さんぽいくの?いこうよさんぽ!」と一気にテンションを上げて尻尾をフリフリする。
それで僕がさんぽに行かないとわかると、つまらなそうにふて寝する。「なんだーいかないのかー」という程度である。「いかねーのかよふざけんなよ」とか言わない。
また、間をおいてちらっと見て合図を送ると、ぴくっと耳を動かす。かわいい。純粋。大好き。あれ?涙が。。
子供は是非!
子供の頃にペットを飼うのはとてもいいことだと思う。世話をするという責任を子供に与えるのだ。ペットの世話を通して、とてもいい教育になると思う。
子供という未熟なものが命を預かることであるけれど、親という監督者もいるから最悪の事態にはならない。多少守られている状態で、責任を任される。
子供の頃からそういうことに触れるのは意味がある。ペットの成長とともに、子供も成長していく。
他に、健康にもいいという結果が出たとテレビか何かで見た。犬や猫は外から雑菌を運んで来てしまう。そんな雑菌に子供の頃から晒されていると、免疫力がつくらしい。
極論だけど
メリットの方を長々と書いてしまった。そう僕はペットを飼った方がいい派なのだ。
「ペットは死んでしまうのが悲しいから飼いたくない」と友人は言った。でもそれは、僕からすれば「死んでしまうから生きたくない」と言っているのと同じだ。
あまりに極論ではあるけど、そう思う。僕たちは生きている。いつの間にか生きている。生きているからいろんなことがある。嫌なことがあるからいいこともあるのだ。
「死んでしまうから悲しい」それはそうだけど、ペットを飼うとそれ以上のメリットがある。悲しくなるから飼わないというのではもったいない。
ペットの死から学ぶこと
住んでいる環境、経済面、時間などの問題がなく、ペットを飼いたいと思っている人がいるならば、何の迷いもいらない。是非飼ってほしい。
僕が世話をした、大好きだったあいつはもう死んでしまった。13年も一緒にいた。死んでもう5年にもなるけど、まだたまに夢に出てくる。一緒にさんぽしている夢だ。まだ、死んでしまった気がしない。僕という人間を形成する一部になっている。
ペットは死んでしまう、それでも、死から教えられることはたくさんある。
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