<数年前に書いたブログです>
僕の職場はといえば、ブルーカラーだ。肉体労働で給料が低い。理不尽なことも多い。それでも僕がここで働いている。それはそれで自分の能力なので現状は仕方がないと思っている。
僕は最低限の生活費をとりあえず稼いで、あとは好きなことをして過ごすというスタンスで生きている。
そんなこんなで多少の不満はありながらも、気がつけばもう結構長く働いていた。長く続いたのは、話のわかる面白い仲間が少なからずいたから辞めずにいたという面もあった。
それが最近、一緒に長くやってきた仲間の何人かが一気に会社を辞めた。会社の中では、仕事ができる重要なメンバーだった。ちょっと前にこのブログで書いた話だ。
仕事ができる人が辞めてしまったので、最近は新人だったり、まだ1年そこそこの経験しかない人と仕事をする機会が増えた。
まあ、話は合わないし、仕事としても負担が大きくなった。
日々補充される兵隊
今日の仕事では、僕を除くと、この会社に入ってまだ1〜2年程しか経っていない、日の浅い人しかいなかった。
みんな辞めてしまったのだなあと、改めてその事実を思った。
休憩中に、日の浅い人たち同士が会社の愚痴をこぼしていた。その内容を聞くと「ああ、僕も一度通った道だなぁ」と感慨深くなった。皆同じようなところで引っかかるのだ。
ブラック企業の兵隊は、2〜3年に一度入れ替わるという。
その真っ只中に自分がいるような気がした。でも僕は入れ替わらずまだそこにいる。ここにいて、働いている人が平均的には2〜3年程で入れ替わっているのを目の当たりにしている。
やっかいな人は残る
この、まだ日の浅い人達も、不満が積もり積もってどうにもならなくなった人から順にやめていくのだろう。
ただ、中には不満を垂れながらもそれでも残る人がいる。そういう人はどんな人かといえば、他で働けないような、仕事ができないやっかいな人なのだ。
今日に限っては、やっかいな人は年上の人だった。
自分より年上で仕事ができない人というのは本当に扱いが難しい。
変なこだわりがあったりする。僕より長い人生を歩んだ結果の経験則というものがあるのだろう。それに固執している。
まあ僕もおじさんと言えるけど、それでも僕より年上の人からすれば、古株とはいえ若造に指示されると面白くないのだろう。
一癖も二癖もあって、なかなか素直に指示を聞いてくれない。そういうわけで仕事が思うようには進まない。仕事の効率は下がって作業時間は増える一方だ。
それでも廻る
ここにいてはまずいと、それに気がついた優秀な人から辞めていって、やっかいな人が残っていく。そんな中で常に補充され続ける新しい兵隊。
そんな現状でも現場の仕事として廻っていないこともないから、会社はそのまま変わらずだ。最低限のラインで(そのラインはもちろん経営側が決めるし納得してるんだろうけど)維持されている。
やっかいな人を正すコストを考えると、そのままでいいのだろう。頭数として、やっかいな人でも必要なのだろう。うちがやっているのはそのくらい、誰にでもできる簡単な仕事である。
うちの会社はそんな底辺労働環境なので、間口は広い。そして人を育てずに使い捨てる。
ため息ばかりの毎日
目線の合う、面白い仲間が少なくなって、「ああ今日はこのメンバーで仕事か」と落胆する日が増えた。毎日ため息ばかりだ。
会社にいる間は、家に帰ったら何しようかと考えたりとか、スマホで読書したりとか、そんな風にして過ごしている。
そろそろ僕も他の仕事を探さないとなあ。
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